内容説明
中国農村の社会と政治発展のプロセスを実証的に明らかにし、近代化の真髄に迫る。中国社会政治学の第一人者が世に問う自信作。
目次
序論(問題意識と研究の意義;分析の枠組み、経路と方法;研究のサンプルと分権;いくつかの説明)
第1章 伝統郷村社会の政治特徴(伝統郷村と郷村伝統;皇権と保甲制度;族権と宗族組織;紳権と士紳統治;土地、租税、文化と郷村統制)
第2章 社会の激動期における郷村秩序(辛亥革命後の郷村政治;農民運動と郷村伝統;地方自治と保甲制の再建;郷村建設の実験と郷鎮の行政化;略奪、兵役、人口と郷村の反抗)
第3章 新中国の郷村政治に対する改造(農民協会と土地改革;合作化運動と郷村組織;公社の政社合一体制;計画、戸籍、階級と郷村動員)
第4章 新時期の郷村政治の発展(新時期の郷村改革;国家権力と郷政体制;コミュニティ権威と村治構造;家庭利益と郷村秩序;村民の権利と公共参加;市場、民主、法制と郷村管理)
結論
著者等紹介
于建〓[ユジエンロン]
1962年生まれ、中国湖南省衡陽市出身。現在は中国社会科学院農村発展センター研究員、教授、社会問題研究センター主任。中国で最も知られる社会学者の一人である
徐一睿[ジョイチエイ]
1978年生まれ、中国上海出身。1997年来日、1999年慶應義塾大学経済学部入学、同大学の修士課程と博士課程を経て、2009年10月に慶應義塾大学の経済学博士号を取得。現在、慶應義塾大学経済学部助教。専門は財政学と中国経済。著書『中国の財政調整制度の新展開―「調和の取れた社会」に向けて』(2010年、日本僑報社)は「第11回日本地方財政学会佐藤賞」(書籍の部)受賞
寺出道雄[テラデミチオ]
1950年生まれ、1974年慶應義塾大学経済学部卒業、現在、慶應義塾大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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