評伝 立花隆―遥かなる知の旅へ

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評伝 立花隆―遥かなる知の旅へ

  • 高澤 秀次【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 作品社(2023/11発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861829970
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

政治・脳死・宇宙・細胞・絵画・音楽・文学・教育……。関心領域のあらゆる事象を論じ続けた、不世出の「万能知識人(ゼネラリスト)」。その仕事と生涯を丹念に追う、名手による長篇書き下ろし評伝。





 彼には、すでにして「知の巨人」という、不動の商標がついていた。私を奮い立たせたのはまず、このイージーな商標を引き?がしてみたいという批評家としての欲望であった。卓越した知的フットワークの持ち主である彼に、「巨人」というレッテルを押しつけるのは、いかにもその有機的、動態的な知性の運動を静止させることでしかない。「知の巨人」である以前に、彼は大いなる旅の人であった。その軌跡を追うことはまた、知的な遍歴をたどり直すことでもあるだろう。サブタイトルにこめたのは、そのことである。

 遥かなる知の旅――その第一歩は到達点へのそれではなく、帰還への小さな一歩である。大いなる旅人はしかし、同じ場所に戻ることはできず、同じ人間にとどまることもできない。「旅」は人間に何らかの変容をもたらし、それが次なる旅を促すことになる。立花はこの意味で、常に、そして既に「途上」にある人だった。(本書「あとがき」より)

内容説明

政治・脳死・宇宙・細胞・絵画・音楽・文学・教育…。関心領域のあらゆる事象を論じ続けた、不世出の万能知識人。その仕事と生涯を丹念に追う、名手による長篇書き下ろし評伝!

目次

死を語る言葉たち
武満徹への旅
香月泰男との運命の出会い
評伝1 引き上げ・両親のこと
評伝2 父・橘経雄の戦後とルーツ
評伝3 大学時代、文春入社と退社の経緯
出世作『思考の技術』の画期性
宇宙・細胞・進化をめぐって
分子生物学へのアプローチ
ロシア・コスミズムとコミュニズム
「臨死」問題への遡行
「脳死」をどう捉えるか
教育制度改革からの脱出、立花隆と東大
科学する頭脳とメディア問題
リベラル・アーツの起源と歴史展開
情報のインプット・アウトプット
アナログからデジタルへ
評伝4 橘孝三郎との血縁と思想的切断
評伝5 被爆都市・長崎と幻想都市・長崎
評伝6 フィクションからノンフィクションへ
評伝7 田中角栄との二十年―金脈問題からロッキード裁判まで
ノンフィクションとしての「研究」
評伝8 ノマド立花隆のライフスタイル
評伝9 結婚と破局、初婚の妻を看取るまで
万能知識人のロゴスとパトス
評伝10 立花隆の大きな旅
未来の他者―立花隆は二度死ぬ

著者等紹介

高澤秀次[タカザワシュウジ]
文芸評論家。1952年北海道室蘭市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

114
この半世紀近く、日本のノンフィクション界は立花隆に牽引されてきた。その巨大な好奇心は田中角栄から宇宙へ、脳死から分子生物学へ、教育改革から性革命へ、過激派から共産党へと常に現代史の核心を衝き、多彩なジャンルを横断しあらゆる知識を総合した圧倒的な説得力で日本の知をリードし続けた。彼の本を欠かさず手に取ってきた者としては、本当に生きた人間の産物なのかと疑うこともしばしばだったほどだ。猛烈な仕事中毒で女好きの、数々の誤りや失敗も積み重ねた日本人離れした万能知識人の矛盾に満ちた実像は、読了後も大きすぎて掴めない。2023/12/18

タツ フカガワ

44
ヒトはどこから来てどこへ向かっているのか。そもそもヒトとはどんな生き物なのか、という根源的テーマが立花作品に一貫したものだったと思います。マクロな視点では宇宙、ミクロな視点では遺伝子にまで及ぶ幅広い分野での最新リポート(私の場合では『宇宙からの帰還』『サル学の現在』『脳死』『臨死体験』など)をわくわくしながら読んだものでした。本書は希代のジャーナリストを評伝と評論二つの視点から描く内容で、立花さんの著作からは見えなかった人となりを興味深く読みました。2024/10/28

ぐうぐう

36
さながら万華鏡のような評伝だ。立花隆を称して「知の巨人」という世間一般に流通したレッテルを剥がし、「万能知識人」との呼称こそが相応しいとする著者の意図が、まさしく体現された一冊。評伝と評論を交互に配置するという大胆な構成もまた、万能知識人とする立花の像を浮かび上がらせるカレイドスコープの役目を果たしている。立花の功績を評価しながらも、著者である高澤秀次は盲目的に賛辞を送るのではなく、(つづく)2024/01/24

原玉幸子

21
「鉄板」以外では立花38歳の時の『アメリカSEX革命報告』が、「社会学の考察ってこうするんだ」と私に教えてくれた作品で、内容は扨置き題材選択と構成と調査する行動力に感服しました。立花の作品は、総じて文体や表現よりも「そのテーマを選ぶかぁ」との驚きが鮮烈で、例えば『自分史の書き方』での「書き方」は、まぁ面白くも何ともなくても、最後に引用した女性の手記が、何よりも激しくて心を揺さぶられ、「人は其々物語を持っている」ことを改めて実感させられました。題材選択の凄味を感じることでは、私の師匠と呼びたいくらい。2024/09/22

ランラン

11
タイトルに立花隆と入っていなかったら絶対に読んでいなかった。内容的にはわかりにくい部分もありそれは学者風に論点を難解に展開しているのではないかと思えるほどだった。立花隆風にいうと血や肉にならず読まなくてもいい本に入ってしまう。2024/03/17

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