出版社内容情報
他国の善意に自国の安全を任せる時代は終わった。戦争は我々を待ってはくれない。現代戦の教訓となる過去の二つの戦いから具体的に学び、現実になりつつある「脅威」へいかに対処すべきか。
その視座となる「戦争の基本的事項」「戦略環境の醸成」「抑止対処戦略の基本コンセプト」、そして具体的な「島嶼防衛」などを考える〈資〉を安全保障研究の第一人者が示す。
安全保障政策の基本的視座。
本書では過去を振り返り、近未来に起こりうる島嶼防衛を例として、これからの戦争について検討した。そして日本への示唆(戦争の機能からの分析)を抽出した。(…)平和のためには国民一人ひとりの意思、レジーム決定に参画する必要がある。また議論の争点を明らかにし、よく議論し、合意をつくりあげることが独裁国家と違った民主主義国家の利点である。これを最大限に活用するもしないも責任を持つ我々一人ひとりの行動にある。
内容説明
他国の善意に自国の安全を任せる時代は終わった。戦争は我々を待ってはくれない。現代戦の教訓となる過去の二つの戦いから具体的に学び、現実になりつつある「脅威」へいかに対処すべきか。その視座となる「戦争の基本的事項」「戦略環境の醸成」「抑止対処戦略の基本コンセプト」、そして具体的な「島嶼防衛」などを考える“資”を安全保障研究の第一人者が示す。
目次
第1部 新たな理論(基本的事項の補整)
第2部 実戦からの教訓(太平洋戦争におけるガダルカナルの戦い;フォークランド紛争における英軍の勝利の要因;二つの戦争がもたらす新たな戦争への教訓)
第3部 蓋然性のあるシミュレーションの考察(兆候と妥当性から想定する脅威戦略;戦略的思考に基づく離島作戦)
著者等紹介
関口高史[セキグチタカシ]
1965年東京生まれ。元防衛大学校(防衛学教育学群戦略教育室)准教授。防衛大学校人文社会学部国際関係学科、同総合安全保障研究科国際安全保障コース卒業。安全保障学修士。2000年、陸上幕僚監部調査部調査課調査運用室勤務。2006年、陸上自衛隊研究本部総合研究部直轄・第2研究室(陸上防衛戦略)研究員。2014年、防衛大学校防衛学教育学群戦略教官准教授。2020年、退官(予備1等陸佐)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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