出版社内容情報
自然界から人間が創造したものまで身の回りにあるさまざまな「不思議」「美しい」「おもしろい」の謎。本書では、そこに隠された法則を数学を使って解き明かす。小学校卒業レベルで理解できる平易な解説で、数学的感覚も養われる一冊。
内容説明
「『ドラえもん』のポケットと同じ4次元って、どんな状態?」「きょうだいなのに、顔や性格が違う理由って?」「ロケットと飛行機の飛び方って何が違うの?」―。小6でもわかるやさしい解説で考える。
目次
1 かたち(ハチの巣は、なぜ六角形なの?;巻貝のぐるぐるは、どうやってできるの? ほか)
2 かず(花びらの枚数には、神秘的な法則が隠されていた?;「かず」は文明とともに進歩してきた? ほか)
3 うごき(どうして飛んでいる鳥は、ぶつからないの?;生き物の仕組みをまねたゲームがあるって本当? ほか)
4 とてつもなく大きなかず(単位のいろいろ;将棋の試合展開は何通りあるの? ほか)
著者等紹介
冨島佑允[トミシマユウスケ]
1982年福岡県生まれ。外資系生命保険会社の運用部門に勤務。京都大学理学部・東京大学大学院理学系研究科卒業(素粒子物理学専攻)。メガバンクにクオンツ(金融工学を駆使する専門職)として採用され、ニューヨークでヘッジファンドのマネージャーを経験。2016年に転職し、現職。2019年に、一橋大学大学院でMBA in Financeの学位を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
51
我々が気付かないうちに日常で触れている「数学」について図や写真を駆使して子供にもわかるように解説した一冊。「ハチの巣の形はなぜ六角形なのか」といったかたちに関する「数学」の不思議を語るところからはじまり、花びらの枚数の法則、複数で飛んでいる鳥がなぜぶつからないかの謎、将棋の試合展開は何パターンあるのか等の日ごろ一度は 疑問に思った事柄が「数学」を通して語られる。物事を数学的な視点で見ることで、いつもと違った感覚で対象を感じることができた。2019/09/10
TakaUP48
31
「役に立つ」数学というのが最近流行っている。ハチの巣の六角形、花びらの枚数、鳥の群れは何故ぶつからないのか等、一度は聞いた?というような話も載っていたが…。その中で、「自動運転車」の話が出ていた。自動運転はAIが「PDCAサイクル」を回してやっているという話にまずは驚く!AIの計算した推論とセンサーの情報位置(誤差あり)とを「ベイズ推定」計算し確率の高い方へ移動判断を下すという。すなわち、自動運転に誤差はある!ということ。他にも、へえ~と思えることがあり、世の中は数式で動いているンだと改めて思った。2019/09/16
エリク
27
学校で習っても面白くない数学を好きな読書で面白くしてみようと思って読んでみましたw2019/12/07
ヘビメタおやじ
20
有名なトピックもかなりあり、知っているものも多かったです。文章が平易なところがよいです。それと、数学が物理、生物まで広範囲に広がっていることがよく分かります。特に、素粒子が複素数で表記されるというのが、まさに虚数が実体をもっているようで面白かったです。2020/06/07
るっぴ
20
冨島佑允作品初読み。どの話も面白く、自然界が数学で表せるって不思議。ハニカムの話は、知ってた。2019/09/15