ノスタルジア

個数:
  • ポイントキャンペーン

ノスタルジア

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月30日 14時46分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 378p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861828638
  • NDC分類 979.1
  • Cコード C0097

出版社内容情報

最初の一編から、恐ろしいほどの描写力が読者を襲う。これがカルタレスクなのだ。ゆっくりと締め上げて行くように緊張感の高まってゆく物語は、しかし、おおかたの予想とは違ったところに着地する。そう、それがカルタレスクだ。この本と出会った私たちは幸運なのである。──高野史緖

ノーベル文学賞の呼び声高い現代ルーマニア文学の旗手が放つ、ポストモダン文学の極致!

『ノスタルジア』は私の本としては国の内外で一番読まれ、よく引用されている本です。この新しい版で、多くの若い人が初めて私の世界に入ってくれることは、大きな喜びです。その世界は私の頭骨と同じ直径の世界だと言ったことがあります。──ミルチャ・カルタレスク

内容説明

ノーベル文学賞の呼び声高い現代ルーマニア文学の旗手が放つ、ポストモダン文学の極致!

著者等紹介

カルタレスク,ミルチャ[カルタレスク,ミルチャ] [C〓rt〓rescu,Mircea]
1956年、ブカレスト生まれ、経済記者を父に持ち、1980年にブカレスト大学文学部を卒業。ルーマニア・ポストモダンの旗手として、詩・散文・評論の各分野で精力的に活動。小中学校のルーマニア語教師、作家同盟書記、「批評手帳」編集者、ブカレスト大学文学部准教授として働く傍ら、詩作、創作、評論など幅広く活躍。著書に、長篇叙事詩『レヴァント』(作家連盟賞受賞)など

住谷春也[スミヤハルヤ]
1931年、群馬県生まれ。ルーマニア文学者。1953年、東京大学文学部フランス文学科卒。1986年から90年までルーマニア在住、ブカレスト大学文学部博士課程修了。1985年、レブリャーヌ『大地への祈り』の翻訳で日本翻訳家協会文学部門最優秀賞受賞。2004年、ルーマニア文化功労コマンドール勲章受章。2007年、ナサウド市名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

64
思考と記憶、超現実によって形作られた立体像の迷宮に彷徨う。それぞれが独立した短篇小説としても読める(というよりも本来は中短篇集らしい)ノスタルジックな思い出は、ときに甘美で他愛なく、ときに不穏で破壊的。そして、複雑怪奇に入り組んだ路を辿り、出口を目指すうち、次第に人智を超えた悪夢の世界へと踏み込むことになる。幻想というにはあまりに根源的な恐怖を感じさせることもあり、作風はボルヘスやカフカを思い起こすのだが、まるでラヴクラフトを読んでいるときのような絶望感もあった。神経をすり減らすルーマニア文学の傑作。2021/10/10

hiroizm

26
ここ数年ノーベル文学賞候補として挙げられ海外では高評価の作家らしく急遽読書。この本は80年代に発表の著者が20代に書いた初期中編小説集。おおむね幼少期や若気の至りの恋などのトラウマ的出来事を絡めて、あらゆる心象情景や幻想、イメージを緻密かつ粘っこく豊穣な表現言語で徹底的に書き綴った力作ぞろい。都合によりこれを読書したのは残業後の帰宅電車内がメインだったが「仕事後に猛吹雪のヒマラヤでウルトラトレイルマラソンするってこんな感じかな」クラスの難度高。世界の文学って奥深いね、と読了後はマジぐったり2023/09/15

きゅー

10
ノスタルジーを中心に据えた、緩くストーリーが繋がる複数の物語が収録されている。「ルーレット士」、「メンデビル」、「双子座」、「建築士」等は内容も緊密で、奇想に溢れ、リーダビリティも高い。それに対して「REM」が冗長で回りくどくで読むのが辛かった。傑作だった『ぼくらが女性を愛する理由』も掌編集であったし、彼の力は短編に発揮されるのかもしれない。訳者がいうところのカルタレスクの描写力の「バロック的なばかりの装飾」は、重ねれば重ねるほど、ゴテゴテとしてしまい、、物語の本筋から読者を引き離してしまうように感じた。2022/03/04

warimachi

6
文体の面白さには瞠目したが、どうにも「若気の至り」という感じがしてしまうなあと思っていたら、訳者あとがきのド頭で「ミルチャ・カルタレスクは永遠の少年である」(p.374)と言い切られてしまったのでもはやぐうの音もでない。2022/07/31

中海

4
「ポストモダン」というジャンルは「難解」っていうより「作者のひとりよがりにどれだけついてこれるかしらオホホウ」の世界で疲労だけが残る。そんな破天荒な行為が許されるのは、絶対的な存在感、カリスマがないと成立しないというか(ソローキン?)、かなりキッツイ、ジャイアンリサイタルになってしまうが、自分はけっこう、のび太気分を味わった。2022/05/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18643957
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。