- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > アニメ系
- > アニメ研究本、マンガ論
出版社内容情報
デスぺレートでアナキスチック。夢と旅の鬼才誕生の軌跡!
内容説明
デスペレートでアナキスチック。夢と旅の鬼才誕生の軌跡!
目次
第1章 沼―ある秋の旅から* 「不思議な絵」/「初茸がり」/「沼」
第2章 紅い花―ある秋の旅から** 「紅い花」/「西部田村事件」
第3章 李さん一家―地べたを這いずり 「チーコ」/「山椒魚」/「李さん一家」
第4章 峠の犬―ワカランナモカモ 「通夜」/「峠の犬」
第5章 ほんやら洞のべんさん―この世のはてへの道ゆき 「ほんやら洞のべんさん」/「もっきり屋の少女」
第6章 海辺の叙景―眩く暗む海 「海辺の叙景」/「やなぎ屋主人」
第7章 ねじ式―テッテ的 ヤケクソに、デタラメを/テッテ的
第8章 ゲンセンカン主人―幽霊ではありませんか 幽霊ではありませんか/ビュゥゥゥ
著者等紹介
正津勉[ショウズベン]
1945年、福井県生まれ。同志社大学文学部卒業。詩人・文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
23
つげ義春が「ガロ」だったらしいけど、それはよくわからない。この人なりに生きてつかんで漫画にしたものが、他の人にとっては「うわぁ」という感じだったのか。「何も考えていない」というのが嘘かまことかかっこよく思えてしまう。2021/07/04
gtn
20
つげ作品「ピーコ」において、主人公が文鳥をタバコケースに入れ、落として殺してしまう。そのケースがピースであることに着目する著者。当時ピースは、貧しいつげにとって高価な煙草であったが故に、強い作為を感じるという。つまり、つげの分身である文鳥を破滅させるにあたり、晴れ着を纏わせたということか。他の作品の評論も含め、著者の分析は鋭い。2021/02/18
RYOyan
6
民俗学に興味を持ち、湯治場に惹かれ、なんとも最果て感の漂う異世界への入り口に行きたくなる。つげ義春の作品世界そのものだったんだなーと改めて思った。理解できないかもしれないけど、その雰囲気に浸りたくなる。まだまだ彼の作品から色々教えられそうだ。2021/11/29
田中峰和
3
ガロに掲載されていたつげ義春の漫画評論集。引用図画はわずがだが、著者が解説してくれるのでよくわかる。何より、既読の作品ばかりなので半世紀経過していても思い出せる。文章より漫画の記憶定着率の高さに感心した。井伏鱒二の影響力を受けており、山椒魚は井伏の作品と対比的なのが印象的。井伏作品で成長し過ぎた山椒魚が外に出られず孤独に苦しむのに比べ、つげ作品では下水に暮らし流される胎児に遭遇するなど変化のある暮らしを楽しむ。ゲンセンカン主人やネジ式、紅い花など代表作16編が紹介されるが、全て既読だった。2023/11/19
⇄
2
つげ義春は好きだけど、ねじ式はあまり好きではないし、この本はもっと好きではない。ノイズ。2023/06/30