この社会で働くのはなぜ苦しいのか―現代の労働をめぐる社会学/精神分析

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この社会で働くのはなぜ苦しいのか―現代の労働をめぐる社会学/精神分析

  • 樫村 愛子【著】
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  • 作品社(2019/10発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861827761
  • NDC分類 366.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

《「 働き方改革」では語られないこと》
「本書は、労働が現在と新しい社会においてどのようなものとしてあるのか考察するにあたり、これまでの議論で欠けている、他者との関係で構成される主体の観点において、精神分析の枠組み、およびそれが社会構造と関与する点について社会学の枠組みで考察する」(本文より)。
現在、ネオリベラリズム(新自由主義)という新たな社会体制が、私たちの「労働」のあり方を一変させ、さまざまな歪みを生み出している。
ラカン精神分析やフランス社会学の知見を武器に、今日の「労働」が抱える問題の根底に社会構造と主体の変容を見出し、「就活」「コミュニケーション」「マネジメント」「うつ」など多角的・多層的な観点から精緻に読み解く。

内容説明

現在、ネオリベラリズム(新自由主義)という新たな社会体制が、私たちの「労働」のあり方を一変させ、さまざまな歪みを生み出している。ラカン精神分析やフランス社会学の知見を武器に、今日の「労働」が抱える問題の根底に社会構造と主体の変容を見出し、「就活」「コミュニケーション」「マネジメント」「うつ」など多角的・多層的な観点から精緻に読み解く。

目次

現代社会における「働くこと」
第1部 若者―就活の倒錯化と若者の「コミュ障」化(『何者』と「就活デモ」を結ぶ線;「コミュ障」文化という居場所;教育から労働および社会への「トランジション」)
第2部 企業―組織流動化時代のマネジメント・イデオロギー(浮遊する組織を埋める「ストーリーテリング」;日本社会におけるマネジメント・イデオロギー)
第3部 福祉・医療―当事者の「恥」と「無意識の罪責感」(生活保護における「制度的逆転移」と「恥」からの回復;「過剰正常性」という症状と精神医療の崩壊)

著者等紹介

樫村愛子[カシムラアイコ]
1958年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程満期退学。現在、愛知大学文学部人文社会学科社会学コース教授。専門は社会学・精神分析(ラカン派精神分析の枠組みによる現代社会・文化分析)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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センケイ (線形)

9
就職市場の一元化や、教育/精神医療の過度な成果主義のどこに課題があるのかがクリアに分かり、意義深い。他にも会話の様式や精神分析の系譜など多岐に渡る。ただ、かなりのボリュームを詰め込んでいるためか、前置きのない専門用語の登場や、(受け売りだが)3項目、4項目が考慮されないときがしばしばあるのが惜しいところか。その分、巻末の脚注が充実しており、ボーカロイドが生きづらさの表明になっているという指摘や、学力主義の複雑な変遷について手厚い説明があり、脚注で得られたインサイトも比較的多かった。2020/03/31

いとう

5
難しくて理解がほとんど及ばなかったのが悔しい。 教育と就職の移行が分断・・しかし『就職』には通過儀礼的な性質があり、そもそも教育と就職の間に約束された移行なんてなかったんじゃないのか。それでも就職するために大学入学が必要と考えてしまうし、大学も就職率をアピールしているのが実情。 イニシエーションしたところで、通過(移行)先の社会や企業は働く者のアイデンティティなんて必要としない。2023/05/02

幼女

2
タイトル通りの気持ちの日に読んだ。資本家の道具として機能する賃労働社会が、それを補完するはずの福祉・生活まで引き摺り込んでおり労働者は労働から逃れられず、資本家は投資により富を蓄積しているという概況分析である。第一部「若者」は、朝井リョウ『何者』を例に就活という学生から労働者への移行イベントを扱っており、共感する部分が多かった。状況の打開には、意見を交わす場とイデオロギーが必要だというが、ハバーマス18世紀イギリスのコーヒーハウスは機能するだろうか。否、個人主義が進み、労働の苦しみを話せる隣人すらいない。2022/08/28

あいうえお

0
就活とDSMの章はよかった。2020/01/01

tsukune

0
専門家に向けた論文みたいで難しい 貨幣愛2020/10/13

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