外の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861826788
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

いくつもの時間軸の物語を巧みに輻輳させ、プリズムのように描き出す、コロンビアの名手による傑作長篇小説。アルファグアラ賞受賞!アルファグアラ賞受賞作!

〈城〉と呼ばれる自宅の近くで誘拐された大富豪ドン・ディエゴ。身代金を奪うために奔走する犯人グループのリーダー、エル・モノ。彼はかつて、“外の世界”から隔離されたドン・ディエゴの可憐な一人娘イソルダに想いを寄せていた。そして若き日のドン・ディエゴと、やがてその妻となるディータとのベルリンでの恋。いくつもの時間軸の物語を巧みに輻輳させ、プリズムのように描き出す、コロンビアの名手による傑作長篇小説!


「俺は堕落する前に、あんたみたくイソルダを抱き締めて、俺のイソルダ、と呼んでみたかった。俺が欲しかったのはあんたの金じゃないんだよ、ドクトール。あんたの娘を欲しかったんだ。城の近所に住む金持ちのぼんぼんが日がな一日、城の周りをうろついているのと同じように、俺もイソルダの行動を遠くから窺っていたんだ」(中略)
 今度こそ、エル・モノは腹から笑った。俺にしたって同じだよ。あの娘を思い出すと、ときどき自分でも知らないうちになんでもないのに笑っているんだ。悪ふざけかなにかを思い出したんじゃないか、って訊かれるけど、あんたと同じだよ、ドクトール、あの娘のせいだ。俺たちのイソルダを思うと、笑いがこぼれてしまうんだ。あんたは、俺たちのって言うと怒るけどな。(本書より)

ホルヘ・フランコ[ホルヘフランコ]
著・文・その他

田村さと子[タムラサトコ]
翻訳

内容説明

“城”と呼ばれる自宅の近くで誘拐された大富豪ドン・ディエゴ。身代金を奪うために奔走する犯人グループのリーダー、エル・モノ。彼はかつて、“外の世界”から隔離されたドン・ディエゴの可憐な一人娘イソルダに想いを寄せていた。そして若き日のドン・ディエゴと、やがてその妻となるディータとのベルリンでの恋。いくつもの時間軸の物語を巧みに輻輳させ、プリズムのように描き出す、コロンビアの名手による傑作長篇小説!アルファグアラ賞受賞作。

著者等紹介

フランコ,ホルヘ[フランコ,ホルヘ] [Franco,Jorge]
1962年、コロンビア・メデジン生まれ。ロンドン・インターナショナル・フィルム・スクールで映画について学んだのち、ボゴタのハベリアナ大学で文学を専攻。1996年『呪われた愛』で作家デビュー。2014年、『外の世界』でアルファグアラ賞受賞

田村さと子[タムラサトコ]
1947年、和歌山県新宮市生まれ。お茶の水女子大学卒業後、メキシコ国立自治大学でラテンアメリカ文学を、スペイン国立マドリード大学で詩論を学ぶ。帰国後、お茶の水女子大学大学院博士課程修了。1991年、同大学にて学術博士号(Ph.D)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

31
実際にあった暴力的で野蛮な事件に意味を持たせてフィクションに仕立てあげようとする試みと言おうか。ある誘拐事件を巡る"ごたごた"を、あらゆる登場人物の視点・過去を交えて多層的に語る物語。形を違えど同じ一人の女を愛した男ふたり。誘拐事件とは、ただ行き場のない思いを発露するための舞台設定であったとでも言わんばかりの幕引けがなんとも切ない。評論家の「コーエン兄弟の映画」との表現がしっくりくる虚無感。ただし、『ロサリオの鋏』でもそうだったけど、いまいち最後まで乗り切れなかった感が否めない。次回作も絶対に読むけど。2018/02/21

takao

0
ふむ2025/05/09

Ryuta

0
久しぶりのラテンアメリカ文学。2021/06/05

アオ

0
大富豪のドン・ディエゴが自宅近くで誘拐された。犯人グループのリーダーである、エル・モロはかつてドン・ディエゴのひとり娘のイソルダに想いを寄せていた。過去と現在を交互に物語は進んでいく。誘拐犯グループの緊張感とイソルダのファンタジーを連想させる描写が物語に引き込まれていった。エル・モロの口ずさむ詩とドン・ディエゴが口ずさむ詩にも環境の違いがアピールしている。城の中にあるイソルダの孤独が悲しかった。ハーピーエンドとは言えないが読み終わったあとには解放感が感じられた。2019/05/05

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