ロシア革命―ペトログラード1917年2月

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ロシア革命―ペトログラード1917年2月

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  • サイズ B6判/ページ数 581p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861826726
  • NDC分類 238.07
  • Cコード C0022

出版社内容情報

世界戦争の時代に抗した “魂にふれる革命”新資料・新構想によって、ボリシェヴィキによる歴史の歪曲を廃し初めてその全貌を明らかにする。

「二月革命は、世界戦争の世紀である20世紀の幕を開いた、反戦・反軍の民衆革命のはじまりである……」(和田春樹)

「二月革命こそ、ロシア革命のもっとも根源的な革命であった」(和田春樹)
 二月革命は、19世紀の幕を閉じた最後の市民革命であるとともに、世界戦争の世紀である20世紀の幕を開いた、反戦・反軍の民衆革命のはじまりであった。この民衆の反戦・反軍の革命が、ブルジョア市民の革命との共同の成果である臨時政府を押し倒したのが、一〇月革命である。しかしながら、現実を直視すれば、ロシア革命は、民衆が望んだ平和で軍隊のない社会をつくりだすことはできなかった。(……)
 私は、かつての「二月革命」について本をまとめるという計画を改めて実行するために、50年前の論文を書き直し、新たな資料や研究、新たな構想を加えて、本書を書きはじめた。私は、二月革命についての自分の歴史像を提示するとともに、二月革命からはじまり、一〇月革命、そして第三のレーニンの革命にいたる、三段階のロシア革命像に行きついた。(要約)

「私は二月革命を、どのように研究してきたか?」(和田春樹)
 私は、1959年春の論文で、ボリシェヴィキは「ソヴィエトを結成せよ」と大衆に訴えることはなかったのだと主張したが、これは日本でロシア革命についてなされた最初の研究であった。(……)
 私の論文「二月革命」(1968年刊)は、民衆の動きと民主諸党派に注目した研究であったが、二月革命を導く際に、ボリシェヴィキ党はいかなる決定的な行動提起もなすことができなかったのに対し、左翼自由主義勢力は、決定的な役割を演じたと見た。(……)
 私は、かつての「二月革命」について本をまとめるという計画を改めて実行するために、50年前の論文を書き直し、新たな資料や研究、新たな構想を加えて、本書を書きはじめた。私は、二月革命についての自分の歴史像を提示するとともに、二月革命からはじまり、一〇月革命、そして第三のレーニンの革命にいたる、三段階のロシア革命像に行きついた。(……)
 私は、2017年モスクワで開かれた革命100周年記念の国際シンポジウム「大ロシア革命」に招かれ、「二月革命──日本人歴史家の新しい見方」と題した報告を行ない、この新しいロシア革命像を報告した。(要約)

和田春樹[ワダハルキ]
著・文・その他

内容説明

世界戦争の時代に抗した“魂にふれる革命”。新資料・新構想によって初めてその全貌を明らかにする。和田ロシア史学のライフワーク遂に完成!

目次

序章 世界戦争に抗する革命―ロシア革命・ペトログラード1917年2月
第1章 ロシア帝国と世界戦争
第2章 革命の序幕
第3章 首都ペトログラードの民衆
第4章 首都の民主党派
第5章 首都の革命
第6章 国会臨時委員会とソヴィエト
第7章 二つの革命―さまざまな路線
第8章 軍部と皇帝
第9章 臨時政府の成立と帝政の廃止
第10章 革命勝利の日々
あとがきにかえて 私は二月革命をどのように研究してきたか

著者等紹介

和田春樹[ワダハルキ]
1938年、大阪生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学社会科学研究所教授、所長を経て、東京大学名誉教授、東北大学東北アジア研究センター・フェロー。専攻は、ロシア・ソ連史、現代朝鮮研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

21
第一次世界大戦勃発からロシアの二月革命による臨時政府の成立と帝政の廃止までの詳細なドキュメント。革命前のロシアの国内状況がいかに切迫していたかを丹念に描き、帝政の終焉に至る過程がさらに細かく臨場感を伴いながら叙述される。各民主党派、社会主義党派の説明や革命年表、巻末の人物解説等も充実しており、完成度の高い作品に仕上がっている。このあたりさすがにロシア研究者の大御所といったところ。著者あとがきで、「・・生涯最後の本の一冊・・」とのくだりがある。これまでの研究の集大成との意味もあるのだろうか。2018/10/12

おおとろ|内省的ストーリーテラー

7
☆☆☆☆2020/09/16

無識者

6
従来というよりボリシェヴィキ等による歴史観では十月革命=共産主義革命の前段階としての二月革命であるが、十月革命≠共産主義革命ととらえることで、二月革命は第一次世界大戦の中で目的になされた革命の発端で、十月革命によりその意図が完成したととらえられる。その意味では二月革命は根元的な革命であった。その根元を探ろうとしてかかれた本のように思われる。2019/11/29

Tomozuki Kibe

5
著者は社会主義国研究の泰斗。なんと齢80にしてこの大著。まずそこにおそれいる。しかもその内容は学生時代の「二月革命の意義」の再研究。原点回帰だ。「ロシア革命の根源である二月革命は諸左翼勢力の行動の結露だが、このときにはボリシェヴィキは大したことしてない」ことの再確認であり、その分二月革命の前夜に3分の2の頁数を割く。つまり彼の学生時代はソ連共産党(旧ボリ)が「ロシア革命は全部ボリの功績」と宣伝してたのだろう。そしてこの段階では連合国が望んだような共和政で落ち着けたかもしれない。レーニンが帰国してなければ…2023/10/26

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