性的不能の文化史―“男らしさ”を求めた男たちの悲喜劇

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性的不能の文化史―“男らしさ”を求めた男たちの悲喜劇

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  • サイズ B6判/ページ数 517p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861825897
  • NDC分類 494.97
  • Cコード C0022

出版社内容情報



アンガス・マクラレン[アンガスマクラレン]

山本規雄[ヤマモトノリオ]

内容説明

「性的不能」とは“歴史的なタブー”だった。西洋世界では、この烙印を押されることが「同性愛者」や「狂人」と同じく“社会不適格者”とみなされたからである。男たちは、必死に“男らしさ”を競い続け、中世では股間に物を詰めて誇張する服装すら流行した。ところが歴史上の著名人には、じつは不能者も多い。彼らは、この苦難を一生隠蔽し闘いつづけたのだ。本書は、古代メソポタミアの呪文から、古代ギリシアの薬草、中世の「性的不能者裁判」、近世の“インチキ”治療薬や外科手術、そしてバイアグラの現代までの、男らしさを追い求めた、知られざる男性の受難と苦闘の歴史である。

目次

第1章 挿入させない挿入者―“本物の男”を求めた古代ギリシア・ローマ
第2章 性器は時に不服従の態度を示す―勃起・挿入・射精の実証を求めた中世キリスト教会
第3章 「お馬がレリダで立ち往生」―性的不能が嘲笑の対象となったヨーロッパ初期近代
第4章 普及する科学、理想化される愛―啓蒙の時代、繊細さを求められるようになった男たち
第5章 新婚初夜を恐れた男たち―19世紀、女性への恐怖と脅かされる男らしさ
第6章 「一粒で驚きの精力増大…」―ヴィクトリア朝時代、医学とインチキ医学の闘い
第7章 「セックスこそ幸せな結婚の条件」―フロイトとマリー・ストープス、精神分析による新たな定義
第8章 睾丸移植、ホルモン療法―戦間期の外科的治療と回春療法、そして優生学
第9章 性の解放と「インポテンツ急増中」―キンゼーとマスターズ&ジョンソン、性革命、ピル、ウーマンリブ
第10章 バイアグラと“男らしさ”の現在―幸福な解決策か、新たな不幸の誕生か

著者等紹介

マクラレン,アンガス[マクラレン,アンガス] [McLaren,Angus]
歴史学者。カナダ屈指の名門ビクトリア大学教授を経て、同大学名誉教授。1942年、カナダ・バンクーバー生まれ。ハーバード大学で博士号を取得。専門は、セクシュアリティに関する歴史学で、世界的にその名が知られている。2007年、カナダの政府機関である芸術評議会から、人文社会科学分野で最も優れた功績をあげた研究者として「モルソン賞」が授与されている。また『性的不能の文化史―“男らしさ”を求めた男たちの悲喜劇』で、性科学分野で最も優れた研究書に与えられる「ボニー&ヴァーン・バロー賞」(2007年、セクシュアリティ科学研究財団)を受賞

山本規雄[ヤマモトノリオ]
1967年、東京都生まれ。出版社等勤務を経て、現在、翻訳業・編集業に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

18
タイトル通り、男性の性的不能の歴史とそれにまつわる文化を解説した一冊です。「男らしさ」も「性的不能」も時代や文化によって意味づけが変わるけれど、その生理学的な事実自体は、人類が誕生して以来ある普遍的な悩みだと思うのです。だからこそ、そこにも文化が生まれる。解説では本編にはない日本文化におけるこの問題についても少し触れられています。分厚い一冊ですが、面白く読みました。2020/09/05

ゆき

9
なんていうか・・・いつも女性が虐げられていると思ったら。EDのつらい事・・・なんつーか。悲しいなあ。治療器具がどぎつい。イタイイタイ!!2016/11/19

kenitirokikuti

7
訳者あとがきから。『医心方』は平安中期の医師丹波康頼が円融天皇に奏進した医学本で、成立は『源氏物語』と同時期。『医心方』には性的不能に関する知識が書かれているが、『源氏物語』を始め、近世までの日本文学にインポテンツに悩むことは書かれていない。対して、やりすぎによる腎虚は多い。2017/05/27

PukaPuka

4
壮大なインポテンツを巡る歴史。心理的な要因については浅くしか書かれていない。個別事例が蓄積されない事象なんだろう。2020/08/24

masoho

1
ああなんて性という問題の文化的なことか。LGBTもいくらかは文化的に己を解釈した上での認識である人たちも多いだろうな、と思う。というかそもそも性的興奮を覚える、がどのくらい文化に根ざしたものなのかを考えられる。 あと、人間というものは本当に色んなことを他人のせいにしてるんやねぇ、と。2024/03/10

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