内容説明
経営工学の重鎮による人間力育成の秘訣。東北大震災で被災した著者が、人生最後に伝えたい思い。多種多様な人間の実相を赤裸々に総括開陳しながら、現実の巷で生き抜く人間術を体系化して世に問う。
目次
第1部 経験と勘と度胸(経験は歴史と特性要因図―無為徒食からは何も生まれず;勘は発想と相関図―拡幅深耕(妄想→想像→創造)
度胸は決断とパレート図―未練たらたら自己嫌悪
記憶に頼らず記録に頼れ―無駄の効用・日記の習慣)
第2部 仕掛けと躾とお付き合い(仕掛けは思考と試行から―大局着眼・君子豹変;躾は自己啓発と相互啓発―人の振り見て我が振り直せ;付き合いは顔と心のせめぎ合い―顔で笑って心で泣いて;苦労が生きるお人柄―亀の甲より年の功)
第3部 PDCA(計画なければ修正できず―段取り八分で仕事が二分;実行力がものをいう―やってみなけりゃわかるまい;結果の確認お早めに―複眼思考でしっかりと;繰り返しこそ肝要だ―無理・無駄・斑の積み重ね)
第4部 義理と人情と浪花節(とどのつまりはお人柄―すべて基本はABC;人財育成要領は?―千差万別神社仏閣;民族性も無視できん―文明と文化の絡み合い;歴史の教える人間術―洞察力がものをいう)
著者等紹介
菅野文友[カンノアヤトモ]
旧奥州仙台藩平民として、昭和4(1929)年4月1日陸前国に出生。1952年、旧制東北大学理学部地球物理学教室卒業。1963年、技術士試験合格(生産管理部門品質管理)。1968年、工学博士(東北大学)。1945年から、逓信省・電気通信省・日本電信電話公社(電気通信研究所)。1960年に(株)日立製作所(戸塚・神奈川・ソフトウェアの各工場)。1975年から、岩手大学(工学部)、東京理科大学(工学部)、帝京技術科学大学(大学院情報学研究科)の各教授を務める。その間、一関工業高専および東京商船大学で非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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