内容説明
家付き娘と手代の不義密通として男女四人が斬首された白子屋事件。唯一の生き証人でありながら御蔵島に流された母親の視点から事件の真相を描く。
著者等紹介
小石房子[コイシフサコ]
1937年大分市生まれ、作家。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきむら
9
江戸時代の離島での島人の苦労や、流人の生活や悲哀が読み易い文章で心にせまり、電車で乗り過ごしてしまいました。私達が忘れがちな自然や全てのものに対しての感謝や畏敬の念を思い起こしてくれました。2017/04/04
紅
1
仕事で御蔵島に行った関係で読む機会が。当時の風習、文化が非常に興味深く、島で聞いた話とリンクする場面もいくつかあって面白かったです。私もカツオドリ食べてみたい。2014/07/29
しょうゆマヨネーズ.com
1
御蔵島で聞いた話とリンクする部分もあり、興味深い。 島に限らず、決して便利とはいえない土地に住んでいる人は多くいるわけで、そういう人達がどういう思いで住み続けているのかはとても気になる。住み慣れた場所だから、という理由以外はどんなものがあるのだろう。2014/07/07
かぴばら
1
御蔵島はイルカが見られる島というイメージで、流人が送られる島だったというのは全く知りませんでした。大岡越前守は公平な裁きをする人かと思ってたら違ったんですね。2013/06/03
どらえもん
1
「大岡裁きの犠牲者」というキャッチフレーズの意味が書き込まれていないものの、御蔵島に流された者の境遇が興味深く書かれている。2012/08/03
-
- 和書
- 白澤 講談社ノベルス