内容説明
謎の古代豪送=秦氏の出自を辿りつつ時空を超えて、日本国家の起源を探る壮大な書下ろし歴史ミステリー。
著者等紹介
黒須紀一郎[クロスキイチロウ]
1932年、千葉県生まれ。1955年、早稲田大学文学部卒業。日活株式会社入社。映像本部企画部長、テレビ本部企画部長を経て現在歴史小説作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にゃも
8
多胡の碑、銅鐸・銅剣に刻まれた×印、木嶋神社の三柱鳥居などなど、謎めいた古代の日本にワクワクした。戦後の混乱期を舞台に、礫打ちを得意とした家系の印地三郎という青年を主人公とした設定も良かった。秦氏は景教というキリスト教を拝するユダヤ人だったという説があるなんて知らなかった。本当に古代史はロマンに満ちている。2024/08/27
るんるん
4
なかなか興味深く、面白かった。結末物足りない・・・。2011/05/04
You
3
めちゃめちゃ面白いけどめちゃめちゃ時間がかかった。アジア版ダヴィンチコード的な。あれが好きなら楽しめると思います。考古学、民俗学、歴史学もくすぐります。最近世界史にそそられている私には、特に京都周遊の辺りはかなり興奮した。でもなあ…後半、先生が出てきてからは、何でもありになっちゃって半ば興醒めしてしまったし、先生以下新キャラを出すことで実現させた駆け足感が否めない。結末も、納得という感じのものではなく、ちょっぴり、いやかなり消化不良。道半ばってレベルじゃねーぞ2016/07/16
青
3
なかなかおもしろかったのだけど、結末が微妙。小説、つまりフィクションなのだから、高木彬光の「成吉思汗の秘密」や鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか?」のように、何か結論をはっきり出してほしかった。アメリカに帰国したアダムスがあれっきりだったのも、ノンフィクションならアリだけど小説としては疑問が残る。2011/03/09
calaf
2
「朝鮮・満州・モンゴル・キルギス・タジク・ウズベク・トルクメン・イラン・イラク・トルコ・パレスチナ」...日本とユダヤとを結ぶ道。そしてそこには羊の十字架が存在していた...2011/08/21