内容説明
「俺は国家権力を打倒するために映画を撮ってきたんだ―」性とテロルをラディカルに問い続けた稀代の映画人・若松孝二。『実録・連合赤軍』にいたる壮大な軌跡を集大成した記念碑的論文集。
目次
序 若松孝二を導入する
監禁と逃走
仕掛けられたスキャンダル―「国辱映画」『壁の中の秘事』について
若松映画がベルリン映画祭のコンペを飾る意味
子宮への回帰―六〇年代中期若松プロ作品における政治と性
括弧つきの反復―若松孝二の映画とアクチュアリティ
劣情有理―『理由なき暴行』について
ラディカリズムの継続―一九七〇年代以降における若松孝二論
若松孝二インタビュー
沖島勲インタビュー
若松孝二フィルモグラフィー
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
明治学院大学教授。映画史と比較文化を専攻
平沢剛[ヒラサワゴウ]
明治学院大学文学部芸術学科卒。映画研究。映画を中心に「1968年問題」を探求(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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