内容説明
初期作品から「痴人の愛」「蓼喰ふ虫」まで。男性性と女性性、江戸文化とモダニズムなど、長い内的葛藤の「青年期」を通じて自己形成を遂げた谷崎文学創造の秘鑰を、その生活と作品に即して解明する画期的考察。
目次
序章 なぜ青年期論か
第1章 学校教育の新世代
第2章 「下町小説」と「山の手小説」
第3章 都市と青春
第4章 自己不確実と「悪」
第5章 かたちのない孤立
第6章 芸術の西洋
第7章 「痴人の愛」への道
第8章 「蓼喰ふ虫」の達成
著者等紹介
尾高修也[オダカシュウヤ]
1937年、東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。72年、小説「危うい歳月」で文藝賞受賞。74年より日本大学芸術学部文芸学科で教え、現在教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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