ビデの文化史

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861821424
  • NDC分類 383
  • Cコード C0022

内容説明

ベレー帽、フランスパンとともに、「フランス人の三大発明」として、世界の人々が愛用するものがある。それが、かの「ビデ」である。この偉大なる発明品は、ルイ15世の時代、宮廷の貴婦人の「秘密の身だしなみ」のために、パリの高級家具職人によって初めて製作され、贅を尽くした美術品のように洗練されていく。さらに、高級娼館の必需品となり、みだらな風俗の象徴ともなっていく。しかし、その名は公然と口に出されることのない秘密の存在であり、それゆえに、好奇とフェティシズムの対象ともなってきた。本書は、女性の私室の中に秘められた歴史を、生活・文化・風俗史の資料をもとに、名著『トイレの文化史』の歴史学者が、初めて明らかにしたものである。

目次

第1部 宮廷の豪華なる美術品として―十八世紀(なぜそれは「ビデ」と呼ばれるようになったのか?;「ビデ」という器具の誕生;入浴をめぐる秘められた歴史;トイレ・浴室の誕生とビデの普及)
第2部 高級百貨店のショーウィンドへ―十九世紀(明かされる秘所の秘密―医学の進歩とビデ;快適なる化粧室の普及;ビデを持たずは女性に非ず;みだらな風俗の象徴)
第3部 贅沢品から必需品へ―二十世紀(大衆は「快適」を求める;戦後社会とビデ;衰退するフレンチ・ビデ;イタリアン・ビデに栄光あれ!)

著者等紹介

ゲラン,ロジェ=アンリ[ゲラン,ロジェアンリ][Guerrand,Roger‐Henri]
1923~2006年。歴史家。パリ・ベルヴィル国立建築学校の教授を務めた。地下鉄、社会住宅、性や出産の管理など、生活史・社会史の分野で光を当てられてこなかった事柄の歴史を探究し、多くの著作を残した

セルゴ,ジュリア[セルゴ,ジュリア][Csergo,Julia]
歴史家。リヨン第2大学準教授。社会学的調査と分析をもとに、日常生活にまつわる歴史を研究している

加藤雅郁[カトウマサフミ]
1959年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程修了。早稲田大学文学部ほか講師

高遠弘美[タカトウヒロミ]
1952年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。フランス文学専攻。明治大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takao

2
ふむ2023/04/02

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