内容説明
「正解」はどこにあるんだろう?問題を「構造化」することで、答えのでないモヤモヤした悩みを解決する糸口が見えてくる。
目次
1 患者の在宅死の希望を叶えられず後悔する訪問看護師
2 「医師を許せない」娘を看取った母の怒り
3 モルヒネ使用をめぐるチームスタッフとの見解の違いに悩む医師
4 家庭内での治療方針の違いに揺れる家族
5 緩和ケアチームの関わり方に違和感を覚える他科医師
6 患者さん・家族の怒りに自信をなくした若手看護師
7 患者さんと家族の現状改善の理想に悩む訪問看護師
8 患者さんと家族の意見対立に悩む病棟看護師
9 終末期患者への鎮静対応に悩む病棟看護師
10 一般病棟で行える緩和ケアに葛藤を覚える病棟看護師
著者等紹介
西智弘[ニシトモヒロ]
川崎市立井田病院腫瘍内科部長。一般社団法人プラスケア代表理事。川崎市で緩和ケアに取り組む医師。まちなかで暮らしの保健室の運営もしている。喜怒哀楽がわかりにくい
武見綾子[タケミアヤコ]
川崎市立井田病院看護部 がん看護専門看護師/副看護部長。がん看護、緩和ケアに惹かれ、患者さんに向き合ってきた。現在は看護管理を学びながら、日々看護をいかに言語化するか模索中
福島沙紀[フクシマサキ]
一般社団法人プラスケア。臨床心理士・公認心理師。学生の頃からグリーフケアに携わり、精神科やがん医療・緩和ケアに従事していた。現在は暮らしの保健室で地域の人と共に過ごす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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・事後的に看護師に後ろから撃たれる緩和ケア医が気の毒で…という事例を展開する一方で、後継のコラムでソーシャルワーカを後ろから平然と撃つ医師の思い出話が出てくる非対称構造が印象的で有難い。ソーシャルワーカは本書の三職種の対象外だから、そもそも後ろという認識がないのかもしれないと拝察。 ・高温高圧型のパワハラ気質が随所に窺える看護師の発言に対し、臨床心理士が「(自職は)逆転移の扱いに慣れてる/(自職は)スーパービジョン制度が充実してる」などの自職賞賛発言を高頻度で挟む点も特徴的。これも逆転移の1つの顕れか。
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