内容説明
傑作『神州纐纈城』などの伝奇小説でも知られ、いまなお熱狂的なファンをもつ作家・国枝史郎。この伝奇作家の単行本未収録探偵小説を初公刊。国枝研究の第一人者が大正十年から昭和十年にかけて発表された小説二十三篇、評論・エッセイ三十四篇を渉猟した決定版。近代日本の探偵小説史の空白をうめる画期的全集。
著者等紹介
国枝史郎[クニエダシロウ]
1887~1943年。長野県生まれ。早稲田大学英文科中退。大正末期から昭和初期にかけての時代伝奇作家であるほか、劇作家、風俗作家、歌人でもある。ミステリー作家としては、昭和初年代、江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作らが寄稿していた雑誌「探偵趣味」や、「サンデー毎日」を舞台に活躍
末国善己[スエクニヨシミ]
文芸評論家。1968年広島県生まれ。明治大学卒業、専修大学大学院博士後期課程単位取得中退。「文芸ポスト」「週刊エコノミスト」をはじめ、新聞・雑誌などに書評・評論を発表
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