内容説明
仏教思想家としての姿を捉え直し、「方便の多様性」と「思想の統一性」を描く。『沙石集』等の分析を通した救済の道筋と修行の作法の考察。
目次
序章
第一章 『沙石集』における三学観の展開とその思想史的意義―多彩な「方便」の視点から―
第二章 『沙石集』の救済論―神明の機能と「慈悲」「智恵」―
第三章 中道思想からみた『聖財集』―無住の大乗菩薩観をめぐって―
第四章 中世日本における永明延寿「一体両翼」思想の受容と変容―『雑談集』を例として―
第五章 「一心」から読み解く無住道暁の思想構造―宗教思想史における位置づけの試み―
終章 ―無住論における「方便の多様性」と「思想の統一性」―
著者等紹介
陳頴傑[チンエイケツ]
1989年中国江蘇省如東県に生まれる。2022年東北大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、寧波財経学院人文学院講師。専攻、日本中世思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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