内容説明
古文書が結び付けたソーシャルネットワークとは?地域の宝物として歴史資料を継承する意義を問う。
目次
1 歴史資料保全活動の現場から―宮城県白石市の事例(白石市における歴史資料を取り巻く状況;博物館建設の動きと史料~平成一〇年代後半以降;白石市における歴史資料保全活動の実情;東日本大震災の発生;保全した史料を後世に―史料と人を残す;これからの課題―続けていくために)
2 原発事故被災地における歴史資料保全とその意義―福島県双葉町を事例に(双葉町の震災後;双葉町民の歴史認識;『双葉町史』編纂の成果と課題;両竹地区と歴史資料)
3 活用なくして保存なし―大学の研究者と地域の歴史資料(佐藤仁右衛門家と古文書;佐藤家文書の活用;郷土史サークルの結成と第二次調査;歴史資料は「活用なくして保存なし」)
4 資料レスキューと心理社会的支援(東日本大震災と研究の背景;心理社会的支援の意義;震災から五年目の調査;人びとの語り)
5 地域の歴史を学び、考え、発信する―岩出山古文書を読む会の成果から(岩出山古文書を読む会と上廣歴史資料学研究部門;ともに学ぶ―議論を深める講座運営;資料調査と展示・出版事業)



