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内容説明
絵師の魂、筆に宿る。菱川師宣、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川国芳など浮世絵師約60人、約125点の肉筆画を収録。
目次
筆魂を実感!肉筆浮世絵の魅力とその歴史
1章 浮世絵の黎明から十八世紀前期まで(岩佐又兵衛と近世初期風俗画;師宣・安度・長春とその流派)
2章 浮世絵の繁栄(政信・清長・湖龍斎・春章とその流派;上方浮世絵;歌麿・栄之・写楽とその流派)
3章 幕末を彩る領袖 葛飾派と歌川派(歌川派と菊川派;葛飾北斎とその流派)
浮世絵の絵画から判明する、絵師および作品の状況―絵師の描く筆線と、版刻による線描は違うのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月と星
2
★★★細部の拘りが凄いものばかりなので,やはり直接みたくなる。又兵衛が村重(『黒牢城』を読んだばかり)の末子で驚いた。2022/03/04
大臣ぐサン
1
2021年すみだ北斎美術館で開催された「筆魂 線の引力・色の魔力 ー 又兵衛から北斎・国芳まで」の図録。浮世絵と言えば大半の人は版画をイメージするだろうが、絵師が直接描いた一点物の肉筆画も存在する。大量消費される版画と比べて流通量が少なく、一般の目に触れることも少ないが、絵師の画力を思う存分に発揮した肉筆画のほうが絵師の本来の力を味わうことができる。特に、肉筆画を中心に活躍した絵師もおり、鳥文斎栄之の美人画などは版画とは比べ物にならないほど気品に満ちている。滅多にお目にかかれない逸品なので存分に味わうべし2021/11/22