内容説明
『日本独自の「洋風」の住まいの原点はどこにあるのだろう。』大正~昭和初期に開発された関西郊外の住宅案内広告から、建築史家・橋爪紳也が日本の間取りの原点を読み解く!今はもう存在しない、幻の住宅間取り約180点を収載!
目次
武庫之荘住宅地
西塚口住宅地
新伊丹住宅地
園田住宅地
東豊中住宅地・豊中住宅地
稻野住宅地
香里園改善住宅
藤井寺住宅地
西双ヶ丘住宅
著者等紹介
橋爪紳也[ハシズメシンヤ]
1960年大阪市生まれ。大阪府立大学研究推進機構特別教授、観光産業戦略研究所所長。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程、大阪大学大学院博士課程修了。建築史・都市文化論専攻。工学博士。著書は80冊以上。日本観光研究学会賞、日本建築学会賞、日本都市計画学会石川賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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カタコッタ
13
間取り好きです。お腹一杯になりました。ありがとう。2024/08/12
花林糖
12
大正~昭和初期に土地開発された関西郊外の住宅案内広告からの間取り約180点。モダンもあれば和風もあり、女中部屋や土間、サンルーム、書斎、暖炉のある家、等。広告には間取りの他、建売番号、建築姿図(姿図なしも有)、売り値等。コラムも読み応え有り。間取り図は広告によって書き手が違うのも面白い。(武庫之荘住宅地/西塚口住宅地/新伊丹住宅地/園田住宅地/東豊中住宅地・豊中住宅地/稻野住宅地/香里園改善住宅地/藤井寺住宅地/西双ケ丘住宅地)2024/07/17
Akki
8
昭和レトロ。ノスタルジーをおぼえる言葉である。でも、この懐かしい気持ちは間違いなく、文化財として見たとか、映像作品で観たとか、物語で読んで想像したとかいう、ある種のフィルターがかかった、質的な実感やナマモノ感を伴わないものである。なぜなら私は、ほぼ平成と言って良いレベルの昭和生まれ。懐古できるほどの何かを、本当は持っていない。けれどもこの感覚が、嘘でない気がするのはなぜだろう。ページをめくりながら、そこに住んだ人々を思い浮かべながら、時折挟まれるコラムにさらなる想像を掻き立てられて、楽しく読み終えた。2022/10/10
luckyair
1
昭和一桁台の東豊中、香里園、武庫之荘、塚口など名だたる住宅地の住宅販売図面を紹介したもの。当時の文化的背景、部屋の間取り外観、値段などを記してありとても面白い。惜しかったのは、今の値段でどのくらいになるのかを書いといて欲しかった。例えば東豊中の328坪1240万円てどれぐらい?1ヶ月大阪武庫之荘の定期が8円30銭らしいけど。また少しでもいいので、現存住宅や当時/現在の写真があるとなお良かった。★★★2021/01/20
はぶちえ
0
昭和初期のモダンレトロな間取り集。 各間取りにコメント等はなく、間取りを眺めることで、当時の住宅・生活事情に思いを馳せることができる。 折々に挟まるコラムや、チラシの表紙なども心をくすぐる。 個人的には、広いテラスと書斎兼応接室が素敵な東豊中の102号が良いです。とはいえ、今はもうないでしょうが……2021/01/09
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