- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(日本)
内容説明
花、猫、鳥、虫などのいきものたちを描いた代表作をはじめ、素描、書、写真、図面、遺品から守一の愛したものを探る。
目次
第1章 画家・熊谷守一の誕生(風景を見つめる眼差し―守一の風景画について;守一と裸婦)
第2章 「モリカズ様式」へ(守一作品の“そっくりさん”)
第3章 いのちを描く(守一の日常―1960年代以降の資料をもとに;へたも絵のうち)
第4章 八十歳を超えて(熊谷守一の見つめた光、そして音;守一と青木繁―同時代を生きたふたつの個性)
第5章 守一とともにあるもの 日本画・書・素描・遺品(守一素描にみる交友関係)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
34
短い解説付きの画集で若い順に絵を見ることができる。日々の試行錯誤が 唐突に現れるのがたのしい。ほとんどを過ごした家の図面なんかもある。「あじさい」や「朝のはぢまり」なんて絵には驚いた。好きな画風だ。赤い輪郭線がなぜ、こんな感興をもたらすのか不思議だ。2019/09/22
ゆか
21
本文より「結局、絵などは自分を出して自分を生かすしかないのだと思います。自分にないものを、無理になんとかしようとしても、ろくなことになりません。だから、私はよく二科の仲間に、下手な絵も認めよと言っていました」「わたしの描く裸婦には顔がないんで、女の人の美人をどう思うかって聞かれたことがあります。顔を描かないのは情が移るからで、そりゃ美しい人は美しいと思う。どういう人が美しいかということになると、人それぞれですから一概にはいえませんね」2019/07/15
kaz
4
展覧会図録。初期から晩年の作品まで網羅されていた。熊谷守一の絵は抽象的だが写実的な雰囲気も合わせ持つ不思議な絵。殆どの絵が4号(24×33センチ)という小さなサイズに描かれた。A4サイズより少し大きいくらい。熊谷守一のような絵を描いてみたい。しかし熊谷守一は「下品な人は下品な絵をかきなさい、ばかな人はばかな絵をかきなさい、下手な人は下手な絵をかきなさい」という言葉を残している。熊谷守一のような絵、ではなくやはり自分の絵を描きたい。2020/06/21
uchiyama
1
「あなたは此処にいるが、何時迄も此処にいない。それを描けるか。」画家の言葉より、やっぱり絵そのものを見たいので、小さなこの本は画集としては余り満足できなかったけれど、こんな思考が絵を裏打ちしてることは分かる本でした。2020/07/26
あられ
1
画集と違い手ごろなサイズで、画歴を追うことができ楽しかった。ああ、いい絵描きさんだったんだなあ、好きだなあ!2019/10/07