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内容説明
物語の舞台は、ある研究所の図書室。そこに勤めるおかっぱ頭のメガネ少女・キハラさんを中心に、上司、同僚たちとの楽しく(少し不思議な)日々を綴ったのが本書『図書室のキハラさん』です。
漫画誌ハルタの“帯のウラ面”で連載されていたこの作品は、その掲載場所に合わせて横になが~~く描かれていました。今回、連載時のその形状を生かし、本のカタチを「B5判横」にしています。ページを横に大きくめくる、絵本のような読書体験を楽しめます。
また、本作の前身となった著者の個人誌「キハラさんの一週間」、「キハラさんの夏休み」も併録。その他にも販促用のカットや本にまつわる格言、描き下ろし“貸出カード風イラスト”なども掲載。すみずみまで遊び心を散りばめた一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
33
ヒロインの名前は、某図書館用品メーカーから採られたのかな? 旧字体やレトロなフォントの逆説的新しさは、クラフトエヴィング商會にも通じるものがあるなぁ。作品は図書館あるあるではなく、図書館ないない、とでも言えそうな幻想的ギャグの世界。長野まゆみが少年で描く世界を少女で描いてみた、と思えるような空気感と透明感。B5横開きという、コミックには特異な体裁とあちこちに散りばめられた仕掛けで、ますます別世界に引きこまれる思いがする。4号自動式卓上電話機のベルの音が、耳にやさしく今にも室内に鳴り渡ってきそうな予感が。2025/04/17
寿こと
22
何だか不思議なことがたくさん起きる研究所、その一角にある図書室で働いてるキハラさん。鱗翅目のページが羽ばたいたり、ストーブが単為生殖したりしながらも、上司や同僚と日々を過ごしています。マンガ雑誌ハルタの帯ウラで連載されていた為、とても横長「B5判横」、読み方も見開きページで右から左に読んでいく、もしくは本を縦にして上から下に読んでいく感じで、そこもまた不思議な気分になります。個人誌も載っていて、キハラさんの一週間が結構充実していて良き。そう言えば、もちろんこの本の帯ウラにも……。2025/05/25
まる子
19
漫画誌ハルの帯裏に連載されていた漫画を書籍化。帯裏だけあり、横長(時に縦長)漫画だった。キハラさんこと(普通か🤭)記原綴子(つづるこ)は研究室の図書室に勤務する、多分24歳(2017年で16歳だった)。ちょっぴり不思議な図書室と、そこで繰り広げられる人間はもちろん動物、虫などと格闘する日々!この図書室、変わっているのは人間だけではなく、図書室自体も何かあるのか?発売日は2025年4月15日。返却日は2025年4月29日と書いてあった…すぎてる?いや、キハラさんは期限前に返却していました✨2025/05/22
さとみん
17
本に囲まれた図書室にいる幸せを満喫できる本。キハラさんが可愛くて和んだ。最終ページと帯裏にまで遊び心満載でどこを開いても楽しい。2025/05/10
bluemint
15
丸山氏の描くキャラクターが大好きだ。その世界も東洋のようなアラビアのような摩訶不思議が当たり前に提示され、読者も極自然に浸り込んでしまう。本作も同様で、不思議な研究所の中の図書室に勤務する可愛いキハラさんが、妖怪のような上司や同僚に振り回されながらの奮闘記になっている。雑誌の帯裏に描かれたモノらしく長〜いスペースをうまく利用した構図になっているが、それだけに少し見にくい。現在連載中のものも図書館に関わる設定だ。著者は寡作だが、もっと描いてほしい。2025/11/25
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