内容説明
明治時代末にヨーロッパからポスターが伝来し、それとともに現代につながる印刷技術とデザインという概念も日本にもたらされました。浮世絵の名残を感じさせる「美人画」的なポスターからより多彩でモダンなポスターへ、明治時代末から大正・昭和初期という、日本のビジュアルデザインが花開いた時代の229点を一挙にご紹介します。
目次
総論
18時のビール・15時のおやつ
装いの美学
美と健康への誘い
消費社会の訪れ
旅への憧憬
啓蒙の時代・大衆娯楽の時代
戦火の足音
結び
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TI
6
わりといいんだがサイズが文庫サイズが惜しい。わかっていたがやはりもとがポスターのためある程度大きさが欲しかった。2024/06/12
hitotak
6
明治期から戦中のカラーポスターを集めた一冊。文庫本サイズで手に取りやすい。内容は酒類、化粧品、旅行喚起など様々だが、どのジャンルも華やかな美女のポスターが多い。着物の柄も細かく書き込まれているので、ファッショングラビアとしての需要もあったかも知れない。戦時中のプロパガンダポスターは雰囲気が変わり、勇ましさと不穏な世情を感じさせる。コピーや構成は時代を感じて興味深い。映画ポスターに用いられたというキネマ文字は独特で、装飾過多なレタリングで読み取るのに苦労したが、戦前のモダンなムードが伝わる。2022/06/26
AU.Step
6
仕事柄もあって手にする。そもそもポスターの機能として人目を引く、というのが最重要課題であって、そのためインパクトが求められ、その結果、美人画の割合が高くなるのは仕方ない。今でも結局そうだし。一方でコピーやデザインは時代背景を映して興味深い。2019/10/22
ふろんた2.0
2
★★★2019/03/16
ひょるひょる
0
昔も変わらず女とかエロが好きだったんだなと思った。2018/06/16