内容説明
日本の夏の風物詩にして、恍惚と鎮魂の踊り、グルーヴあふれる音頭ミュージック、そして、地域コミュニティの最強ツール…それが盆踊りです。
目次
盆おどる(漫画・チャンキー松本)
「盆おどる」ために知っておきたい20のこと(右手をあげて;そもそも盆踊りってどうしてはじまったの?;輪になって踊ることに意味はありますか? ほか)
全国の盆踊り&盆踊り唄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mari
13
夏にはどこかで河内音頭が流れていたけど、最近はホントあんまり聞かない。河内音頭大会なるものもあったのになぁ~。輪になって踊る、ちょっとしたトランス状態ってのはすごくよく分かる。供養と恍惚。よし!私も久しぶりに輪に入ろう!と思うが時期すでに遅し。2014/10/06
いちろく
7
盆踊りとは?という内容から分かりやすく説明してくれている入門書。輪になって踊る意味や櫓の説明等、当たり前のように受け入れてきたからこそ、知らなかった事ばかり。有名ではないけれど、実家の地域で長年続いている盆踊りも紹介されていて嬉しかった。読む時期を間違えたなと思いつつも、図書館で見かけて手に取った本。来年の夏は、盆踊りを見に行きたいと思わせてくれる1冊でした。 2014/09/14
RingWondeRing
5
普通に生活していると、日本の文化に触れたり地域のことに触れたりすることがない。僕は着物を着たこともない。親は、田舎の出身で、今住んでいる街に縁があるわけでもない。どこにもルーツがあるような感じがしない。生活全体がまさに盆踊りの輪から外れているような、そんな感じがする。が、嘆いて輪の外にいるのは自分がそうしているからであって、輪は常に開いてるんだな、と感じた。輪になって踊るかどうかは自分次第。素敵な本だった。2015/01/10
ささのは
4
知っているようで知らない盆踊りについて、わかりやすく教えてくれる。でも私は間に挟まれているマンガを目当てに読んだ。ヘタウマみたいな絵だが、妙に味がある。解説のためのマンガではないところもいい。人の輪になかなか入れない主人公たちに、達人が人生論のような極意を教えてくれる。その例えはいかにも日本的だが、なるほどと納得した。これから盆踊りに行き当たることがあったら、素直に踊りたくなる一冊。2015/08/04
のり
4
盆踊りは、精霊や地霊、祖霊などの供養であり、おもてなしであり、お祓い。輪であれ行列であれ、神秘的なものを呼び込む動作が基本にある。櫓(やぐら)は、神様や精霊的なものが降りてきて、そこにいらっしゃるという場所。今度盆踊りを見るときは見方が変わりそうです。2014/09/17