出版社内容情報
本書『教育に〝ひとこと〟』」は、時事通信社刊『内外教育』の「ひとこと」欄に、昭和51(1976)年から令和5(2023)年までの47年間にわたり書きためた教育に関する寸評、ひとことです。
現代における教育の制度的な土台は学校です。学校は決められた場所、決められた時間に、決められた内容を、決められた教師から教えられるという形になっています。そうした体制の中で、時間、内容、教師、報酬、端的に言えば、人、物、金などに関わってさまざまな問題、課題が生じています。
著者は、教育社会学を基本的な土台として、学会誌、著書、講演などで考察、提言などを行ってきました。また、多くの学校を調査したり、視察したりしてきました。「ひとこと」は、そうした中で考えたり、感じたりしたことの一端です。是非、お読みいただき、「ひとこと」を糸口にして教育に関してそれぞれの観点からお考えいただければと思います。
内容説明
これまで数々の教育改革に携わってきた著者が、時事通信社『内外教育』の「ひとこと」欄に約半世紀にわたって書き続けてきた全76編、珠玉の教育エッセー集!
目次
遠くて遠い国トルコ
「紙キュラム」と「陰キュラム」
イエローは黄色か
和製英語の勧め
地域人材の活用
ほほ笑ましき異年齢交流
国際理解ボランティア
教育力としての清貧
シルバーはつくられる
枯れている子どもの心
教師の“ひとこと”
地域の教育力
総合的学習の社会的評価
思い出す就労体験
大学院生と小学生の共学
注目される異校種間TT
TとCの異校種間交流
はい回る脱正解主義
“学級崩壊”解決の道
言葉の誤解〔ほか〕
著者等紹介
新井郁男[アライイクオ]
1935(昭和10)年生まれ。長野県出身。一般財団法人教育調査研究所顧問、上越教育大学名誉教授、星槎大学特任教授、中国・南開大学客座教授。東京大学教育学部卒業後、国立教育研究所、東京工業大学、上越教育大学、愛知学院大学、放送大学・同大学埼玉学習センター、星槎大学、教育調査研究所を経て現職。専門:教育社会学、生涯学習論、教育経営論。文部科学省教育職員養成審議会委員、学術審議会専門委員、東京都外国語教育懇談会委員、また、日本学校教育学会、アメリカ教育学会、日本生涯教育学会、日本教育社会学会、関東教育学会、世界新教育学会、日本学習社会学会などの会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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