内容説明
「デザイン体力」をつけるために、知っておくこと、考えること。レイアウトが手書きだった時代の熱気あふれるデザイン実例から項目別に解説。
目次
1章 デザインと本・雑誌の基本(対象;誌名 ほか)
2章 デザインを構成する要素(レイアウト用紙;書体 ほか)
3章 対象別のデザイン(かき文字;線 ほか)
4章 デザインをまとめるデザイン(とびら;奥付 ほか)
著者等紹介
新谷雅弘[シンタニマサヒロ]
1943年生まれ。大阪市立工芸高校図案科、多摩美術大学卒業。堀内誠一氏の助手となり、アド・センターに入社。PR誌などのデザインを担当する。1970年、堀内氏とともに雑誌「アンアン」(マガジンハウス)創刊に参加し、170号まで携わる。1975年、「Made in U.S.A」1、2号(読売新聞社)をほぼひとりでデザインし、その後「ポパイ」を1976年の創刊から80号まで手掛ける。「ブルータス」(1980年~)、「オリーブ」(1982年~)でもそれぞれ創刊からアートディレクターを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nizimasu
9
マガジンハウスというか平凡出版の伝説的ADだった堀内誠一さんの一番弟子の新谷さんがその技法を教えて希有な本。といっても具体的な例は書いているものの、その細かな指導や発送法についての説明はない。だが、往時のレイアウト用紙をそのまま掲載していて、どのように指定し、入稿してきたかという軌跡を伺うことができる。DTP時代だとそういうプロセスがない分、こまかな配慮のない本が多いけどやはり、手作りで実際のページ構成をイメージとデザインで確認していきながら進めてきた方がいかに美的かつ整然としたデザインになるかという見本2013/08/25
テキィ
7
1年しか教えてもらったことはないんだけど、新谷さんは確かにおれのデザインの、アートディレクションの師匠なんだよなぁ。 今は故郷の島で暮らされているそうです。2014/02/09
かっぺ(こと悩める母山羊)
6
こういうの、見開きにつき、どのぐらいのスピードでこなすんだろう、というのが気になった。2013/11/26
高橋直也
3
まだレイアウト用紙の時代。私がバリバリの若手宣伝担当者だった時代。世の中は写植という印刷原稿でレイアウトが作られていた。今のMacで作るレイアウトとは明らかに違うものができていたと思う。情報が詰まっていたpopeyeとか好きだったな。創刊号から持っていたけど。そのほか流行通信とかstudio vOICEとか、美術手帳とかレイアウトの楽しい本が好きだったな。線や段間にこだわって、イラストや写真を配していた時代のレイアウトがそこにあります。デザインにかかわる人ならぜひご一読ください。2013/09/29
mizzan72
1
DTPが普及する以前の、デザインの現場が少し覗ける本。ぼくも、このアナログ〜デジタルをリアルタイムで経験した世代だから、なんだか懐かしい。手描きのレイアウト用紙や、アイデアスケッチなどの写真や資料も豊富。アンアン、クロワッサン、ポパイ、ブルータス、オリーブ等々のロゴデザインを手がけた堀内誠一さんの仕事の過程が見られたのが、一番の収穫だった。2015/05/10