著者等紹介
佐藤信太郎[サトウシンタロウ]
1969年東京生まれ。1992年東京綜合写真専門学校卒業。1995年早稲田大学第一文学部卒業、共同通信社入社。2001年共同通信社退社。現在、東京を拠点に活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
60
読売新聞の書評で見て。非常階段から撮影された東京の風景写真。夜の風景なのに光にあふれている。でも、人がいない。それが、歌舞伎町や赤羽や浅草など人であふれている街だけに異様に見える。まるで宇宙人に人が消された街のように。人のいない夜空に打ち上げられる花火は、異様だ。非常階段は、日常では立ち入らない場所だが、そこから見える東京は非日常である。2019/05/06
narumi
1
都内の非常階段から見た夕暮れ〜夜の街の写真集。非常階段という響きにちょっと危なさを感じる。中途半端な高さから見た風景なので、手が届きそうで届かないもどかしい感じがなんともいえない。新小岩から見た首都高と川が見える写真に一番心惹かれた。見に行きたいな。2012/10/19
ssmi
1
確かにきれい。でも、きれいすぎてなにかが物足りない。むしろ柵に囲まれていたりする非常階段の雰囲気を味わいたかった。2010/03/13
ハルト
1
非常階段という、いつもと違う場所から切り取られた、いろんな街の、新鮮だけれど懐かしくもある写真集。夕闇せまる頃に窓から漏れる無数の光は、さまざまな人たちの人生の一瞬の光芒を写しだしているのだと思うと、光ひとつひとつが愛おしいもののように思える。※この写真集の中の写真を表紙に使った「刻まれない明日」を、偶然いっしょに借りていた。こういう縁ってあるのかと、ただびっくり。2009/08/17
エムコ
1
非常階段からの眺めを鮮明に記録した写真集。あとがきによれば「撮影は空気の澄み切った真冬に大判カメラでネガ撮影」しているとのこと。「地上にいるときには気付かない、人間によって作りあげられた街が醸し出す猥雑な力」とはビルの底から発せられる光が蠢いてる様子を表現したものなのか。2008/09/21