内容説明
広く浅い付き合いを好む相原は、姉の元彼・久々津が苦手だった。彼のきれいな瞳の前では、空っぽな自分を見透かされているような気がしたからだ。ある日、一年ぶりに再会した久々津は好きな男に弄ばれ、心も身体も傷ついていた。その姿に言いようのない劣情を覚えた相原は、身体だけでも慰めると提案する。誰かの代わりで良かったはずなのに、惹かれていく気持ちは止められなくて…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
19
それぞれが自分の恋愛感情に気づくまでが長かった~。高校時代に気づいていれば無駄に傷つくこともなかったのにと思いますが、仕方ないですよね。受けの家庭教師が嫌な奴だったけど、サイトではもっとひどい事していたようなので、修正していただいて良かった。2016/04/23
しましまこ
17
チャラ系男子×草食系姉の元カレ。二人の気持ちがまぁ~ったく分からんで、疲れました。2016/04/21
nono
11
BL。初読み作家様。高校時代に姉の彼として出会い、大学生として再会した二人は!心情描写が丁寧だけど細かくて^^自分の気持ちに正直になれずに揺れ動く青春^^増子ちゃん達のスピンは読みたいけど、今回はさくさく読了。2017/06/21
蓮
8
良かったです。空虚な心を抱えた一馬と人や自分の気持ちにさえ疎い和真。二人のカズマの初恋の不器用なところが可愛いらしかった。初恋のそれも『男』である未知の戸惑いや上手く立ち回る事が出来ない言動、甘く切ない感情が揺れ動くのを丁寧に描いてます。タイトルがまたよくって、読み進めるほどに満たされていく『器』を感じられる。すれ違いが多々あるが心地よい言葉や表現に引き込まれ満足。やっとの事で二人が互いの心を吐露するシーンに、ほっと。えちの描写も気持ち良さそうで好きです。2016/05/09
鴇色のソラ
8
★★★★☆ 「カラダじゃない関係が欲しい」の帯が気になり購入。お互いに身体だけでも繋がっていられれば良い…と思い込んでいる両片想いのお話でお互いの気持ちを確認するまでのじれったい感じがちょっと長すぎかなぁ…。受けの元カレの嫌なヤツぶりも目立って色々とヤキモキする分、気持ちが通じあってからの盛り上がりは良かった。文章はとても読みやすいしちょっとした表現とか可愛らしくて好き「ぽこり、と心の底から自嘲が泡のように湧いてはじけた。」とか。えっちシーンの描写も結構好み。次も見つけたら買うかな?2016/05/05