内容説明
伊藤子爵家の不義の子として生まれ、薄暗い蔵の座敷牢で虐待を受けてきた憂。ある日、狂気に満ちた母親が蔵に火を放ち、憂を殺そうとする。しかし、儚いその命が尽きそうになったとき、助けてくれたのは、木戸伯爵家の当主・斎だった。彼は憂を引き取り名を珊瑚と改めさせ、伯爵家でお世話をしている姫の話相手になるよう珊瑚で頼むが…。不遇で切ない、身代わりの恋。
感想・レビュー
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nono
11
BL。大正時代。伯爵家の跡取りと、生まれた時から母親に疎まれて蔵に閉じ込められた16歳。憂あらため珊瑚(男の子の名前としてどうなの?)が幼くも健気で可愛いけれど、斎はそんなにいい男かな?主家大事で珊瑚に無理を強いるし、大人の余裕は無いし。もっと薄幸受には大人の攻を!言葉遣いや風習等軽く読むには良いけれど色々引っかかるところがあり、軽目の読了。2016/07/01
うにすけ
10
フェアでカードをいただいたので挑戦。ふ、不憫…!大正時代で座敷牢なのは萌えだけど、ずっと繋がれていたとなると不憫すぎます。母親は鬼だな!学校にも行ってないにしてはあれ?って思う単語を知ってたりはするので、そのあたりがよくわからなくなるかな。細かいことはいいんです系?碧さまとは何かあると思ってたし、新しい展開あるかしら?とわくわくしてたら終わってしまったので、短編とかあるといいのにと思いました。2015/08/03
りんご☆
9
読了2015/11/27
華緯
6
電子。koboに勧められて。思ったほど不憫受けじゃなかったことに拍子抜けというか…;;…いえ、十分ひどい扱いは受けてますが、全ては過去話なので。…珊瑚は時々そのことを思い出すけど、斎に救われてからの自分と、あまりにかけ離れた境遇だから、どちらにも現実感が薄い。だからか翠様と美津に構われて、着せ替え人形もどきの女装までしてもあまり戸惑いがないのに納得。斎の心情も手に取るように分かるからもだもだも少ないけど、翠様側の事情くらいはすっきり片付けてほしかった。2017/06/14
*ちえ*
4
伯爵家当主×子爵家不義の子。あらすじてきに好きなんですよ!受けの「憂」改め「珊瑚」は、ずっと座敷牢にいて世間皆無で助け出された斎に一途で健気で..しかし攻め斎がもっとどうにかならなかったものか?姫様の身代わりっていうオプションさえちょっとスルーじゃないかな?結局出会いから好きならもっと溺愛とか葛藤とかさ..まぁ内容的には楽しかったけどw2015/04/24