内容説明
繁華街にいくつもの店を抱える若き社長・太刀川篤典は、失脚させた男の『人形』を代わりに引き取れと要求された。そこで出会った、四朋つかさ―ただ一人の主人のための『人形』として育てられた少年に、ひと目で心惹かれる。篤典は、彼の意思を尊重しようとするが、『人形』という存在であることを強制されてきたつかさは、その優しさと温もりに戸惑うばかりで…。
著者等紹介
坂井朱生[サカイアケオ]
1月22日生まれ。神奈川県出身&東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しろ
5
人形として育てられたつかさと、急につかさを引き取ることになった太刀川の物語。自由を認められず、主人の命令を聞くことを生きる意義として教え込まれたつかさが、一転して自由を与えられて戸惑う気持ちがとても丁寧に描かれていた。怯えながらも少しずつ一歩を踏み出すつかさの姿に涙が…!2013/02/24
楓
4
再読‼︎篤典ファイト‼︎って感じです♪受けは人形として育ってるから自我がないので周りは大変(;^_^Aでも、ちょっとずつ出てくる自我が嬉しく感じて良かった〜♪これから、ラファエルとミカエルと一緒に成長していくんだろうなぁ〜、そしたら篤典は今とは違う意味で大変だろうなぁ。。そしたら、比嘉さんがしっかりサポートしてくれるだろう‼︎続編作ってもイイのになぁ〜2016/03/25
あんり
4
うっかり手放してしまいどうしても再読したくなり再購入。読んだらやっぱり好きだと再確認。何が好きかと問われると難しいのですが人形として育てられた人間が感情を取り戻して行く過程かな?愛を感じるので特に好きです。不器用な攻めもたまらなく良い。2011/06/15
うさこ
3
つかさがかわい~。太刀川さんが、ベタ惚れなのが、またいい感じです。もうちょっと上手く感情表現できるようになって、更に更に太刀川さんをメロメロにしてほしい。 芝浦は、意外に小物でした・・・。2010/11/25
アガサ
3
いくつも店をかまえる若き社長・太刀川は、失脚させた男の人形を代わりに引き取れと要求される。そこでであったつかさ。ただひとりの主人のための人形として育てられた少年にひと目で心ひかれます。人形というよりは感情表現がうまくできない、人になれてないって感じのつかさです。最近読んだ坂井さんの受けはいらっとさせられるタイプばかりだったのだけど、特殊設定のためか、なんでも許せました。攻めも大人なんだけど、一生懸命なところがかわいいというか・・好みの坂井作品でした。2009/10/25