内容説明
国内の多くの地域が急激な人口減少と超高齢化に直面し、新たに交流人口を生む観光は注目すべき産業である。一方、オーバーユース、観光公害も指摘され始めている。世界遺産とエコツーリズムを軸に、息の長い観光への道筋を探る。
目次
第1章 観光学へのいざない(「観光」とは何か?;「観光」が成り立つための四要素 ほか)
第2章 日本初の世界遺産・「屋久島」のエコツーリズム(「偶然性」が残してくれた自然;屋久島におけるエコツーリズム ほか)
第3章 「明治日本の産業革命遺産」と軍艦島クルージング(世界遺産となった「軍艦島」;世界遺産登録後の軍艦島の保全 ほか)
第4章 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」と祈りの旅(世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の誕生;「潜伏キリシタン関連遺産」がもつ世界遺産観光の特徴 ほか)
終章 「奄美・沖縄」のゆくえ(日本で五件目の世界自然遺産へ;「トリップアドバイザー」の指摘に学ぶ)
著者等紹介
深見聡[フカミサトシ]
長崎大学環境科学部・准教授。1975年、鹿児島市出身。1998年、鹿児島大学理学部地学科卒業。2006年、鹿児島大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。2001年にNPO法人かごしま探検の会を設立、代表理事などをへて2008年より現職。。専門は、観光学・観光地理学、環境教育論。2016年、第9回日本観光研究学会賞(共同)、第3回全国地理教育学会賞。長崎県環境アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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