目次
まえがき あらためて、中小企業のあり方を考える
第1章 「いい会社」をめざして―会社経営の目的
第2章 年輪経営でみんなハッピー―「いい会社」の使命
第3章 遠きをはかる経営―永続のための絶えざる種まき
第4章 「忘己利他」こそ、人生のあるべき姿―幸せに向かう生き方
あとがき ぶれずに理念を伝えつづけた六〇年
著者等紹介
塚越寛[ツカコシヒロシ]
伊那食品工業株式会社最高顧問。1937(昭和12)年長野県駒ケ根市生まれ。長野県伊那北高等学校在学中に肺結核にかかり、3年間の闘病生活を送る。快癒した翌年、21歳で地元の製材工場に就職した後、その系列会社で破綻状態だった寒天メーカー伊那食品工業に社長代行として入社。以来、「いい会社をつくりましょう」という、いまやよく知られる社是のもと、景気に左右されない年輪経営を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎
19
100年カレンダー、いいね!2020/01/25
kayak-gohan
17
著者の塚越寛氏は長野県伊那市にある伊那食品工業株式会社で60年以上にわたり経営に携わってこられた方で、「年輪経営」という考え方を唱えている。それは自然界の樹木が、どんな気候変動下でも、毎年成長し年輪を増していくように、景気や世の中の変化に左右されることなく、確実にゆっくりと成長していくという経営のありかたである。その目指すところは、投資家・株主的目線での「良い会社」ではなく、従業員や地域社会にとっての「いい会社」。これを実現していくために、経営者はどうあるべきか、会社はどうあるべきかが説かれる。2021/12/31
Ponyo
8
長く働き続けたくなる会社はどんな会社だろうと考えていたら、偶然にもその日のうちに2回もこの本を紹介され、即購入して週末のマイ課題本にしてみた。伊那食品は私の職場のホスピタリティ研修でも取り上げているので素晴らしい会社であることは知ってはいたが、社員、お客様、社会のために何ができるかを突き詰め、会社(経営者の)利益だけを求めるのではなく、良いと思うことをここまで一貫して継続しているとは。正にここで働いてみたいと思える会社である。なぜを繰り返すと最後には人の幸せにたどり着くはずという理論をよくよく考えたい。2019/07/21
tkokon
3
【年輪経営】塚越氏の主張は、一冊目の時から一切ぶれない。一切ぶれない経営をしているということ。人件費は「コスト」ではなく「会社の目的」。技術革新はある程度予測できる、経営者が読まなければならないのは技術革新によって人間の価値観がどう変わっていくか。倫理観とコンプライアンスは異なる。コンプライアンスは法令順守、倫理観はそこに思いやりを加えること。 一貫した主張の中にも、はっとする一言がたくさん。また読み直す。2019/09/18
kaz
3
会社のあり方、会社は誰のものかといった問題にはいろいろな観点があるが、こと中堅・中小企業に限って言えば、安心できる雇用の場をしっかりと確保し、地域社会に貢献するというスタンスで良いのだと思う。一つ一つの言葉が、非常に勉強になる。 2019/07/13