内容説明
戦前期に図画教育指導法を確立した赤津隆助の足跡をたどる。赤津が行った寄宿舎の舎監、校友会誌の編集、美術同好者のグループ指導などの行為は、直接的には教師の仕事に結びつかないように見える。しかし、赤津はこうしたことにも真剣に取り組んだ。(…)こうした行為が美術教育のみならず、教育に有益であり、特に青巒社を通じた活動は、広い意味での美術教育深化に重要な役割を果たしたことは確かであろう。
目次
序章 研究の課題と方法
第1章 明治時代の小学校並びに師範学校における図画教育の実態
第2章 赤津隆助の図画教育研究への接近と師範学校附属小学校における実践
第3章 赤津隆助と師範学校教育
第4章 実作者・図画教育者としての活動
第5章 赤津隆助の図画教育思想
第6章 赤津隆助の育てた美術教育者
結章 赤津隆助の図画教育思想とその実践―結論と示唆
補論 ICT・デジタル的視点から赤津隆助の指導法を見る
著者等紹介
増田金吾[マスダキンゴ]
1950年群馬県生まれ。現在、東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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