内容説明
多文化共生を目指す社会にある当事者の定義をさまざまな状況から再考することで、偶然の出会いが生み出す学習やコミュニティのありようの展望をひらく。
目次
第1部 共生の創成過程において当事者性を問う意味(多文化共生をめぐる今日的課題と学習論的アプローチの必要性;当事者性をめぐる学習論とその枠組み;共生の創成過程において重視されるべき周辺的学習者)
第2部 当事者性を軸とする共生の学習プロセスの実質化に向けて(当事者性の構造的課題と当事者性概念の再構築;“当事者性の邂逅”という現象;“当事者性の邂逅”を基軸とする学習論)
第3部 “当事者性の邂逅”を生む実践的環境(コンヴィヴィアリティと“当事者性の邂逅”;“当事者性の邂逅”を把持する観点;“当事者性の邂逅”仮説の援用可能性と今後の課題)
著者等紹介
後藤聡美[ゴトウサトミ]
神戸大学人間発達環境学研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員RPD、神戸大学人間発達環境学研究科特命助教。神戸大学学部生の時より多文化理解・ESDに関する実践に関わり、現在は、「ESDプラットフォームWILL」事務局長、「RCE兵庫‐神戸」副事務局長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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