アウター・ダーク―外の闇

個数:
  • ポイントキャンペーン

アウター・ダーク―外の闇

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ 46判/ページ数 322p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861108952
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

近親相姦により赤子をもうけた兄と妹が、彷徨を重ね、行きついた先に見たものとは?アメリカ南部で極度の貧困にあえぎながら生きる人々の暗澹たる世界を寓意的に描く。現代アメリカ文学を代表する作家の長編第二作の初訳。

著者等紹介

マッカーシー,コーマック[マッカーシー,コーマック] [McCarthy,Cormac]
1933年、ロードアイランド州プロヴィデンス生まれ。2023年、死去。現代アメリカ文学を代表する作家のひとり

山口和彦[ヤマグチカズヒコ]
上智大学文学部英文学科教授。1971年山梨県生まれ。ペンシルヴァニア州立大学大学院博士課程修了(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

43
先に邦訳刊行された第一作は荒々しく、あまりにもフォークナーに傾倒しすぎているように見えたが、第二作のこの作品は確固たる独自の神話世界が築かれ始めた原初のマッカーシーを味わうことが出来る。既に後の作品を読んでいる読者ならあらゆる萌芽が目に留まり興奮すること請け合いだ。これから真剣にマッカーシー文学を読み込もうとする人にも、この最新の邦訳書をお勧めしたい。決して簡単な読書とは言えないが、読んでいて”しこり”になる部分は恐らく全て詳細な解説がほぐしてくれるはず。遺作刊行を前にして邦訳が進んでいることが喜ばしい。2024/01/02

田中

26
マッカーシーがその複雑な世界観を多義的に描いた1968年の2作目である。心理描写がなく、人間と自然が同定する文体は既に完成されている。たった一人で「道」を彷徨い続ける姿に、絶望と無情が渦巻く。哀願者のような妹は誰かとのであいが恩寵であり、兄は異質な強権者から罰に処される受難者だ。普遍的な宗教や多様なイデオロギーではこの「世界」は絶対に把握しきれない。なぜなら、太古から奏でる思想と教義に盲目なのだ。内も外も「暗闇」の中では、尊大者が生かされ冒涜な行為がある。その裏返しの情景をマッカーシーが敷衍する。 2024/02/04

ギンテマリン

8
「ザ・ロード」のあとこの作品を読んだので、比較せずにはいられない。望んで産まれたわけではない子供。人肉を食べる人間、信仰から外れた世界観、などなど。そんな事考えていたら、解説で、作者の当時の執筆状況が2作品にそれぞれ似た影響を与えていたようで、納得。しかし、「アウターダーク」は「ザ・ロード」とは違い希望の欠片もない終わり方。そこは、他作品の世界観に近いものを感じた。マッカーシーは聖書やグノーシス主義の書物の知識があると、もっとぐっと物語の奥行きが広がるのかな。でも、それがなくとも楽しめた作品でした。2024/03/19

GO-FEET

5
《近親相姦により赤子をもうけた兄と妹が、彷徨を重ね、行きついた先に見たものとは? アメリカ南部で極度の貧困にあえぎながら生きる人々の暗澹たる世界を寓意的に描く。》(帯の惹句より引用) 《原初の犯罪小説というべき『チャイルド・オブ・ゴッド』の前の作品にあたり、そこにつながるブルータリティ(注:人間の行動や態度が、無情で無慈悲であること、または、無理矢理で強引な方法で行われること)の気配を濃厚にたたえた作品》(霜月蒼) 長編2作目にして既に〈マッカーサー節〉が随所に散見される…… 2024/04/07

水原由紀/Yuki Mizuhara

1
文体はいつものマッカーシー節、硬質で長い。世界の昏さというのはこの後幾度となく強調されるテーマだけれど、「外の闇」というのは母体の外にある闇や、暗闇の外に広がっている光る闇のことのように思える。世界全てはあらかじめ昏く火だけはかろうじて場所を作る。2024/02/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21643158
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。