内容説明
子どもによい教育を受けさせたい―子どもにはよい仕事に就いてほしい―大都市デリーの「豊かな」生活のそばで、スラムに暮らす人々が抱く切実な願い。しかし、その望みを叶えることは容易ではない。個人ではどうすることもできない困難に立ち向かうとき、手当たり次第に他者に頼る姿がそこにはあった。日常的な試行錯誤が子どもの未来を少しずつひらく、新しい「民主化」のかたち。
目次
序章 子育てと民主主義の分断
第1章 貧困を抱えて生きる―大都市デリーのスラムと子育ての困難
第2章 「子育ての民主化」と政策―就学前教育施策の改革を求める貧困者の声
第3章 「子育ての民主化」と市民社会―貧困者の声の反映をめざすNGOの実際の働き
第4章 「子育ての民主化」と地域社会―生活環境改善に向けて「手配」する
第5章 「子育ての民主化」と人生機会―よりよい教育を求める貧困家庭のあいだの格差
終章 子育てと民主主義がつながるとき
著者等紹介
茶谷智之[チャヤトモユキ]
1986年、札幌生まれ。北海道大学法学部卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。日本学術振興会特別研究員等を経て、松本短期大学幼児保育学科助教。専門は文化人類学、南アジア地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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