非在の場を拓く―文学が紡ぐ科学の歴史

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  • サイズ 46判/ページ数 490p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861106354
  • NDC分類 902.05
  • Cコード C0090

出版社内容情報

近代科学がもたらした技術は、いかに表現手段や想像力を変容させてきたのか。科学を滋養として増殖する文学の諸相を探る刺激的論集。近代科学がもたらした技術は、いかに表現手段や想像力を変容させてきたのか。科学を滋養として増殖する文学の諸相を探る刺激的論集。

はじめに:文学と科学の妙なる関係【中村靖子】
第I部 啓蒙主義以降の科学とポエジー
第1章:科学的術語の詩的展開?「引力と斥力」「プロトプラズマ」を例として【中村靖子】
第2章:啓蒙の時代の処方箋―確実性を緩和するポエジー【ハンス・ミヒャエル・シュラルプ】
第II部 20世紀の科学技術と文学の変容
第3章:「キュビスム文学」における科学者の視点と虚構の世界―マックス・ジャコブ『聖マトレル』とブレーズ・サンドラール『モラヴァジーヌ』【松井裕美】
第4章:ゲオルク・ハイムのベルリン風景―技術化される一元論と見せかけの世界【大林侑平】
第5章「正しい日本」を描くということ―戦間期の「国際映画」製作とテクノロジー【中川拓哉】
第III部 「戦後」を表現する
第6章:ピーノ・パスカーリと虚構の彫刻―一九六〇年代イタリアの芸術における文化的葛藤と呪術的想像力【池野絢子】
第7章:地獄のコウモリダコからビットの世界へ―ヴィレム・フルッサーの円環的思考【越智和弘】
第8章:レベッカ・ホルンの『反時計回りのコンサート』―非在を喚起する場としてのツヴィンガー牢獄【越智和弘】
第IV部 21世紀の文学の射程
第9章:我望む、ゆえに我あり―欲望の不在と意識の消失【大平英樹】
第10章:思考実験と虚構世界、仮想世界、可能世界【三浦俊彦】
おわりに:科学を滋養として増殖する文学【中村靖子】

中村靖子[ナカムラヤスコ]
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内容説明

近代科学がもたらした技術は、いかに人間の想像力や表現方法を変容させてきたのか?文学、思想、哲学、神経科学、美術史などの諸分野を横断し、「非任の場」をめぐり思考する10の刺激的論考。

目次

はじまりの言葉―文学が紡ぐ科学の歴史
第1部 啓蒙主義以降の科学とポエジー
第2部 二〇世紀の科学技術と文学の変容
第3部 「戦後」を表現する
第4部 二一世紀の文学の射程
あとがき―文学と科学の妙なる関係

著者等紹介

中村靖子[ナカムラヤスコ]
名古屋大学大学院人文学研究科教授(ドイツ文学・思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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