内容説明
『ミドルマーチ』や『ダニエル・デロンダ』に見られる仏教への言及を手がかりとして、19世紀イギリスの女流作家エリオットが持つ東洋への関心を探り出し、その作品の世界性と普遍性を明らかにする。
目次
ジョージ・エリオットの異文化世界
『牧師たちの物語』(「エイモス・バートン師の悲運」―時間と感情の交錯;「ギルフィル氏の恋物語」―現実と共感;「ジャネットの悔悟」―必然性と秩序)
『アダム・ビード』―ヘティーの本性と悲哀
『フロス河の水車場』―苦難と再生
『サイラス・マーナー』―今ひと時の豊かなコミュニケーションと愛と人生
『ロモラ』―西洋と東洋の心の絆を求めて
『急進主義者フィーリックス・ホルト』―トランサム夫人の“Love”「慈悲」:魂の言語
『ミドルマーチ』―現実と幻想:東洋仏教文化思想と西洋風ブッダ
『ダニエル・デロンダ』―母と子:仏教説話、捨身飼虎
著者等紹介
高野秀夫[タカノヒデオ]
1969年駒澤大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課程修了。1971年~駒澤大学北海道教養部講師。1989年~駒沢短期大学教授。2006年~駒澤大学総合教育研究部教授。レスター大学客員研究員、ウォーリック大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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