内容説明
戦後から現在にいたる子ども像の変容と教育システムの変遷を探究。ポストモダン思想によって現実の諸問題を読み解き、ありうべき理想の教育を模索する。
目次
第1章 近代の管理教育と自由教育
第2章 教育のポストモダン化
第3章 ポストモダンとスキゾ・キッズ
第4章 ポストモダンの自由管理教育論
第5章 ポストモダンとマルチ・キッズ
第6章 ポストモダンといじめ
著者等紹介
柳沼良太[ヤギヌマリョウタ]
1969年福島県生まれ。2002年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。早稲田大学文学部助手、山形短期大学専任講師を経て、岐阜大学大学院教育学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有智 麻耶
0
大学の授業(教育制度論)で半期かけてじっくり読んできた。時代ごとの子どもの特徴を、その時の社会の状況を絡めながら論じており、特に「第二章 教育のポストモダン化」は勉強になった。学校は、教育の論理だけでなく、様々な立場からの論理で変わっていく。そして、それに合わせて子どもも変わっていくことになる。その子どもの生きている社会を正しく認識し、また自分の生きてきた社会をも検討することで、虚しい世代間闘争など解消できるのではないかと思う。そのためには、みんな他者への視線が欠けているんだろう。2016/01/30
-
- 和書
- 徳川政権と幕閣