内容説明
映画の魅力、それはディテールを味わい尽くすことにある。5つの作品をこれまでにない視角から読み解き、新たな感動をもたらす濃密な作品論集。
目次
1(自転車を駆る女、あるいは聖なる娼婦―映画『暗い日曜日』を「読む」(1)
洪水の前に地上を去る者への哀歌―映画『暗い日曜日』を「読む」(2)
洪水の後に流れる曲は―映画『暗い日曜日』を「読む」(3))
2(掌の上に至福あり―宮崎駿『ハウルの動く城』解読;風景の詩学―新海誠『秒速5センチメートル』解読)
3(出会いのエロス、邂逅の不可思議―『ベルリン・天使の詩』とホフマンスタール;距離の詩学―M.ナイト・シャマラン『シックス・センス』を巡って)
著者等紹介
大野真[オオノマコト]
1951年、埼玉県浦和市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。ドイツ文学専攻。主にH・v・ホフマンスタール作品の研究に従事。論文「異類の潜む場所―ホフマンスタール初期作品における三つの迷宮」(1986年)で、第27回ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞。現在大妻女子大学文学部教授として「映像論」「ドイツ文化」等の授業を受け持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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