内容説明
心の糧になる名作6編!文豪ディケンズの迫力と魅力、フォースターの20世紀屈指の名作、漱石も感嘆したオースティンの風俗小説。
目次
第1章 『二都物語』―豊穣なディケンズ的世界
第2章 『ディヴィッド・コパフィールド』―活き活きと個性的な人々
第3章 『荒涼館』のエスタ・サマソン再評価―淑やかさに包んだ情熱
第4章 『インドへの道』―西欧的心性とインド
第5章 『高慢と偏見』―完璧に均衡のとれた風俗喜劇
第6章 『説得』―写実性と静かなロマンスと
著者等紹介
藤田永祐[フジタエイスケ]
1938年生まれ。東京大学文学部英文科卒業後、同大学大学院英語英文学修士課程修了。現在、獨協大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きりぱい
5
これを読むために『二都物語』と『インドへの道』を読んだのだけれど、表紙の絵に面白みを期待しすぎたのか、思ったほどではなくて残念。『荒涼館』の主人公エスタのかまとと評(こき下ろしているのではなく)には、ふむふむその感じあり、で、オースティンの項は、エリザベスがプロポーズを断る際の台詞にダーシーがはっとする所があるのだけど、今更ながらその皮肉な言い方がうまいなと。『説得』のアンには変わらぬ好感度。2010/04/17
timeturner
2
わりあい読者寄りの視点から書かれているので堅苦しくなく読みやすい。好きな作家、あるいは好きな作品が多くとりあげられているので、大好きな作品の読書会に出て、知識も読みも深い人の意見を聞かせてもらっているような楽しさを感じた。2015/04/25