ヴェトナム―変化する医療と儀礼

ヴェトナム―変化する医療と儀礼

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861101458
  • NDC分類 382.231
  • Cコード C0039

内容説明

結婚式・葬式の儀礼、日常的なハーブの使用法、社会主義的な基礎を保ち続けるコミュニティのあり方、村の医療体制に関するフィールドワークや民間宗教の調査が、グローバルの波にのまれ変化のなかにあるヴェトナムの「いま」を照らし出す。巻末に本邦初訳となる『南薬神効』ヴェトナム国語版・部分試訳を付す。

目次

変化する医療と儀礼―まえがきに代えて
バクニン省ヴィエムサー村に見る富の再分配機構としてのむら―農業生産合作社を中心に
人生儀礼―結婚と葬礼
ヴェトナムの黒タイ村落における伝統医療の現状
『南薬神効』と民間ハーブ治療―ヴェトナムと日本へ越境した『本草綱目』
中国民衆宗教の伝播とヴェトナム化―漢喃研究院所蔵諸経巻簡介

著者等紹介

板垣明美[イタガキアケミ]
1993年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。博士(文学 筑波大学)。横浜市立大学国際総合科学部准教授。専門は文化人類学、研究分野は医療人類学、環境人類学。薬剤師の免許をもつ

末成道男[スエナリミチオ]
1970年、東京大学大学院博士課程修了。聖心女子大学、東京大学、東洋大学元教授

武内房司[タケウチフサジ]
1956年生。学習院大学文学部教授。中国近代史専攻

宮沢千尋[ミヤザワチヒロ]
1962年生。南山大学人文学部人類文化学科准教授。ベトナム人類学専攻

樫永真佐夫[カシナガマサオ]
1971年生。国立民族学博物館民族社会研究部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ishida Satoshi

1
読了。ベトナムにおける冠婚葬祭、日常的なハーブの利用、社会主義的基盤をベースにする農村部のコミュニティ、村の伝統医療と市場化による揺らぎなど、変化する伝統や儀礼をフィールドワークによって明らかにした本書。伝統医療と近代医療を二項対立的に位置付け、ある一定のスティグマを与えて、地域における両者の併存状況を解明するのは、こうした(医療)人類学のテーマなのかもしれません。ですが、本書を読み進めていくと、グローバル化が進んだ今日、伝統的とも近代的とも言えない医療状況があることを気づかさせてくれます。それはベトナム

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