目次
はじめに わたしが原発を追うようになったわけ
第1章 「人間を殺してまで電気はいらない」とみんなが気づいた
第2章 「差別」と「被ばく」と「お金」を生み出す原発の仕組みとは
第3章 被ばく労働者の苦しみは続く
著者等紹介
樋口健二[ヒグチケンジ]
1937年長野県富士見町生まれ。日本写真芸術専門学校副校長。85年から写真展「原発」を全国巡回。87年世界核写真家ギルド展に「原発」を出展し世界各国を巡回。2012年4月~5月写真展「原発崩壊」をオリンパスギャラリー(東京、大阪)にて開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
4
「誰も犠牲にならない社会でないと、本当に『豊か』とは言えません」(4頁)。戦没学生の手記の宮沢賢治の思想に通底。公害の犠牲者は健康を奪われた。先ほどラジオで英国から六ヶ所村に核のゴミが輸送されてきたと報じていた。青森県汚染も尋常でない。原発労働者が使い捨てられる実態には暗澹たる思いにさせられる(12頁)。被曝線量限度の引き下げを提起されている(14頁)。そうでないと健康は守れない。労働者の生存権が守られていない違憲状態の現場(36頁)。教えなければならぬことを教えない学校(39頁)。「豊かな社会」の代償。2013/02/27