内容説明
つぎつぎと多彩な人気作家を生み出した21世紀子どもの文学の新潮流。
目次
第1章 変容する子どもの文学
第2章 揺らぐ「子どもの時間」
第3章 幼年文学の新しい潮流
第4章 歴史ファンタジーの登場
第5章 多様化するファンタジーの魅力
第6章 崩壊する児童文学概念
第7章 越境する児童文学
著者等紹介
野上暁[ノガミアキラ]
1943年生まれ。評論家・作家。本名、上野明雄。中央大学卒業後、小学館に勤務。「小学一年生」など子ども雑誌の編集をはじめ、児童図書、学術書、文芸書などの編集に関わる。日本ペンクラブ理事。「子どもの本」委員会委員長。日本児童文学学会会員。白百合女子大学児童文化学科講師。東京成徳大学子ども学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かねかね
3
変容していく流れに沿うように育ってきたので、おそらく越境している作家さんやその編集者さんは同世代。アニメにマンガ、朝日ソノラマやコバルトなどを読んできた世代には、自分が楽しんで読める作品が、ジャンルや世代に関係ないものなのだと思う。必然的に読みたい作品=書きたい作品になるのでは? 結果としてジャンルを児童文学で括ろうとすると、理屈を捏ねないといけなくなる気がする。2016/11/16
あんこ
3
結局児童文学ってなんなんだろう?自分の認識では、小学生が主人公の話が児童文学で中高生が主人公の話がYA。そういう大きなくくりでやっていかないと、ますますこんがらがる…。2010/03/26
kozawa
2
児童文学といっても幅広いが小学生向けからYAも含めて。漫画やアニメ、ラノベ、芥川賞受賞作のようなものたちとの境界線はどこへ。はてさて。2010/01/28
のりあ
1
興味深い内容だった。今だとここにライトノベルやコバルト文庫などの少女小説も加わってくるのだろうな。コバルトは長く続いているし、ライトノベルという単語も出て来たし、2013年という時代での見解も知りたいように思う。2013/10/20
しき
1
やっと読めた。現代児童文学の広がり、一般小説との境界がなくなりつつあることを、改めて思い知った。結局児童文学の定義って確定できなくなっているんじゃないだろうか?できればライトノベルについて著者はどう思われるのか?ちょっと知りたかったところである。2010/05/26
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