内容説明
殺人事件に遭遇したヴェイチェル警視。彼は宝石の盗難事件を極秘に調査していたが、身分を明かし、犯人探しに転じる。閉ざされたサファリの世界のなか、解き放たれる真実とは。
著者等紹介
ハクスリー,エルスペス[ハクスリー,エルスペス][Huxley,Elspeth]
1907~。英国生まれ。少女時代を当時英国領であったケニアで過ごした。その経験を生かし、植民地時代の歴史的な背景を踏まえながら、本格物としても完成度の高いミステリを世に出す。小説家オルダス・ハクスリーの親戚関係にもある
小笠原はるの[オガサワラハルノ]
東京都生まれ。米国ノースウェスタン大学大学院修了。小川隆氏に師事して翻訳を学ぶ。現在は札幌に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
造理
7
★★★☆☆ 動物の糞の後や、狩猟に関する銃の知識などが謎解きに絡む一風変わったミステリ。サファリの雰囲気は良く出ているのですが、本格ミステリにありがちな?被害者が大富豪という設定で意外に優雅な暮らしっぷり(笑)もっと泥臭いものかと思ったんですが。2016/08/01
ホームズ
2
日本ではほとんど紹介されてなかったみたいだけど、なかなか良かった(笑)シリーズもあるらしいから読んでみたいな。2008/03/13
gakusi
1
いきなり登場人物がぎすぎすしていてさっそく本題に突入する。野生動物の性質でアリバイが成立するというくだりには笑った。本格の道具を自然に持ち込んでもこれだけ成立するというのがたいへんおもしろい。2008/10/08
じゅん
0
★★☆☆☆メインのトリックがかなりくだらないのでがっかりした。それにほとんどの人間が犯人に心あたりがあるのに、それを刑事に明かそうとすると決まって死んでしまうのは、あまりにご都合主義にすぎる。舞台設定は新鮮だったが、謎解きの細部がずさんというか、どうとでも解釈できるオチになっていたのが残念。謎解き自体は設定とそこまで密接に関連しているわけでもないので、べつだんサファリでの殺人でなくてもよかったんじゃないかと思った。2015/10/11
kanamori
0
☆☆☆2014/08/30