暁の円卓〈5〉失意の歳月

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784860950491
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8097

内容説明

第四之書「暗黒の歳月」の最後で愛するレベッカを誘拐されたデービッドは、文字通り「失意」の歳月を過ごします。本書で描かれる時代は1939年から1946年までのおよそ6年間。前半はイギリス、後半は太平洋上と日本で、デービッドはこの時代を目撃することになります。マッカーサー元帥の顧問となったデービッドが1945年8月、ニッポン潜入するところは、手に汗にぎる展開となります。ヒロシマ、御前会議、「終戦の詔書」の録音、皇居内でのクーデター、戦艦ミズーリの艦上でおこなわれた降伏調印式、そして1946年の天皇人間宣言。そのすべてにデービッドは関わりを持つという設定です。この第五之書で語られた歳月は、デービッドの人生のターニングポイントであると同時に、20世紀のターニングポイントであります。いや、もしかしたら人類のターニングポイントなのかもしれません。

著者等紹介

イーザウ,ラルフ[イーザウ,ラルフ][Isau,Ralf]
1956年ベルリン生まれ。コンピュータ・プログラミングの仕事のかたわらファンタジー小説を書きはじめ、作品がミヒャエル・エンデの目にとまり、作家デビューした。ドイツのシュトゥットガルト近郊に住み、ファンタジーと自然科学を融合させた独特な作家活動をつづけている

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、新潟大学講師を経て、現在は和光大学表現学部教授。子どもに関わる表現全般に取り組みつつ、現代ドイツの児童文学、ヤングアダルト小説の研究と紹介を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

空箱零士

5
★★★★ レベッカ死亡、そしてやっぱり生きてたトーヤマとの決着。ダイジェスト的駆け足感は相変わらずだが、それでも今巻はページ数が短かったこともあり、原爆投下が迫る日本への潜入、天皇と大本営への無条件降伏同意への説得の流れはスピード感を伴った緊張感があり、楽しめた。なんだかんだで、国外の人間が「日本のいちばん長い日」的状況を書いていること、それ自体が素直に楽しい。そしてこの巻で、やっと今までの受け身だった姿勢から脱して攻勢に転ずる決意をしたデービッド。ここから面白さも巻き返して欲しいと思うが、果たして……。2018/12/31

kei

1
☆☆☆☆2011/10/27

ちょん

1
第四之書「暗黒の歳月」の最後で愛するレベッカを誘拐されたデービッドは、文字通り「失意」の歳月を過ごします。本書で描かれる時代は1939年から1946年までのおよそ6年間。前半はイギリス、後半は太平洋上と日本で、デービッドはこの時代を目撃することになります。マッカーサー元帥の顧問となったデービッドが1945年8月、ニッポン潜入するところは、手に汗にぎる展開となります。ヒロシマ、御前会議、「終戦の詔書」の録音、皇居内でのクーデター、戦艦ミズーリの艦上でおこなわれた降伏調印式、そして1946年の天皇人間宣言。そ2008/01/01

ymg

1
第5作)レベッカは死んだのか?原爆!そしてニッポンの敗戦。2009/06/19

ssanma

0
39~45。ドイツからイギリス、アメリカ、そして日本。この時代の舞台が日本になるとは…。訳者あとがきのとおり、荒唐無稽といってはそれまでですが、それでもフィクションの中でも、海外から見た日本の1945年8月があるのは貴重です。2017/12/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/567954
  • ご注意事項

最近チェックした商品