目次
プロローグ 今の子どもたちを理解できますか
1章 どのように子どもは破壊されているか
2章 名づけて、不思議の国のアリス現象
3章 なぜ、アリス・シンドロームに
4章 幻の世界に生きる“アリス・シンドロームのメカニズム”
5章 アリス・シンドローム、さらに膨張中
6章 子どもは「死」をどうとらえているか
7章 アリス・シンドロームからの解放
8章 自然体験で子どもが変わる
9章 なぜこのような奇跡が起きるのでしょうか
著者等紹介
杉原一昭[スギハラカズアキ]
1937年福島県生まれ。1966年東京教育大学大学院博士課程教育心理学専攻を単位取得退学。横浜国立大学教育学部講師、後に同大学助教授。1977年筑波大学心理学系助教授。1984年同大学教授。2001年筑波大学定年退官。東京成徳大学大学院心理学研究科科長。筑波大学名誉教授。2008年他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めぐみ@マトリョーシカ中毒
3
前半の、子どもの発達の歪みに関する内容は、非常に興味深かった。 ただ、おねしょやおむつ外れの遅さの原因が、しつけをしていない事であるかのような記述が出てきて、「ん?」と。体質や環境や、色んな要素があるでしょうに。あと自閉症児に対する捉え方も、私には若干違和感があった。最後は、サマースクールの宣伝的な^_^;2013/12/26
彩灯尋
0
著者はアリスシンドロームとは、「実体験と疑似体験の区別、現実と空想の区別がつかず、これら両者を混合している」という仮説を立てている。その例として牛がいる、と言われて草むらを探す子ども(絵本の牛のサイズが本物だと思い込んでしまっている)や、オゾン層破壊が怖くて車に乗らないとしている(オゾン層破壊の原理を知らないのに行動を起こす)子どもなどが挙げられていたが、単なる子どもの微笑ましい姿というか…あまり問題であるとは思えない。それを『壊された子ども』と、危機感をあおる書き方に疑問。2015/01/13