著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
明治29年‐昭和8年。岩手県花巻で質屋を営む裕福な家の長男として生れた。盛岡の旧制中学校(現岩手県立盛岡第一高等学校)、及び高等農林学校(現岩手大学農学部)で学び、農学、地質学、天文学、化学、植物学等について深い知識を身につけた。卒業後上京し、執筆と法華経について学ぶことに専念した。その後故郷に戻り、花巻農学校(現花巻農業高校)で4年間教師として勤め、独自の教育法を実践した
小野美知子[オノミチコ]
岩手医科大学教養部英語科助教授。日本ソロー学会理事。コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジより修士号を取得。アメリカン・フィールド・サービス(AFS)奨学生としてアメリカに留学。カリフォルニア州のファウラー家のもとに一年間ホームステイした
佐藤英理[サトウエリ]
武蔵野美術短期大学卒業
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感想・レビュー
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Koichiro Minematsu
41
賢治の未完作品が、絵本として作られたもの。賢治の教師時代の教育に対する考え方と、読んでも良いのではと思う。2024/05/25
S.T.
9
宮沢賢治の未完作。教育学者であり大の読書家でもある齋藤孝氏の紹介により出会った一冊。学者アラムハラドが11人の教え子と問答をするところから物語は始まり、そして終える…。未完作ということもあり、内容は数行で要約できる。しかし、それを著者が描くと、情緒・幻想的な物語に変わる不思議。齋藤氏はアラムハラドに教育者の本質を見る。教育とかけ離れたところにありながら、そこを容易く描く賢治の慧眼を改めて実感する。短いながらに、賢治の魅力が凝縮された一冊。2015/04/29
ねこにゃあーる
1
宮沢賢治の隠れた名作。未完なのが実に惜しい。哲学的な物語2016/06/29